• 難民の8割は女性や子どもたちです。

  • 概要
  • 活動情報 2018年8月31日 更新

ミャンマーのラカイン州北部で起きた武装勢力と治安部隊との戦闘行為により、バングラデシュに逃れる難民の人々が急増しています。

バングラデシュに逃れる難民の数は、2017年8月25日から2018年4月12日現在までで約68万7,000人(※1)にのぼり、その多くが移動にお金を費やし、着の身着のまま、何も持たずに到着しています。
その約80%が女性や子どもたちです(※2)。バングラデシュ政府の調査によると、混乱の中、両親や家族とはぐれて一人で逃れてくる子どもたちの数は2万人を超えています。

(※1)ISCG(国連の部門間調整グループ)調べ
(※2)ISCG調べ、性別・年齢別推計より算出

難民の多くが、着のみ着のまま、何も持たずに到着しています。
入国者の半数以上が、竹などの木材と防水シートで脆弱(ぜいじゃく)な避難場所を作り暮らしています。

バングラデシュのバルカリ難民キャンプでは、入国者の半数以上が、竹などの木材と防水シートで脆弱(ぜいじゃく)な避難場所を作り暮らしています。そして、多くの人々が1日1食の生活を強いられ、子どもたちには重度の栄養失調が報告されています。
また、CAREの現地調査によると、あるキャンプでは6,000人以上もの人々が、たった3つのトイレを共有し、1週間以上体を洗うことができない状態にあります。今後、こうした劣悪な衛生環境下で、コレラの流行や水に起因する感染症の蔓延(まんえん)が懸念されています。
さらに、この混乱の中、多くの女性たちが暴力の危機にさらされています。
CAREバングラデシュの事務所長、Zia Choudhuryは、「20年にわたり人道支援をしてきた中で、最悪の事態だ」と、伝えています。
このような最悪の状況において、住居や食糧、水、トイレ等の衛生設備、保健サービスなどの一刻も早い人道援助が求められています。

初動の5日間、CAREは18,000人以上の人々に調理した食事を配布しました。
子どもたちの急性栄養失調の症例を診断し、治療のための技術支援をしています。

CAREは、これまでに、食糧や生活必需品の配布、保健衛生、栄養改善の支援を通じて、19万人以上に支援を届けています。さらに、急性栄養失調治療 のための技術提供を行い、約20万人の子どもたちを間接的に支援しています。CAREは今後も、緊急支援、そして長期復興支援も視野に入れ、活動を行います。

石けん、シャンプー、歯ブラシなどの衛生キットを配布しています。

CAREは最初の12カ月間の支援活動に必要な資金として、総額1,000万ドルの寄付を世界中で呼びかけています。
日本においても、緊急募金を開始いたします。
皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

2018年4月モンスーンに備えた支援活動を行っています

<あなたのご寄付でこのような支援が可能です>

7,000円で、15日分の食糧パッケージを1家族に提供できます。
10,000円で、緊急避難住居を1家族に提供できます。
16,000円で、10世帯が使用できる衛生的なトイレを設置できます。

ラカイン州北部戦闘発生から1年、ミャンマー難民の今

8月25日、ミャンマーのラカイン州から人々が避難を始めて1年が経過しました。
ラカイン州北部での武装勢力と治安部隊との戦闘行為により、2017年8月25日以降、現在までに、70万人以上の人々がバングラデシュへ避難しています。(ISCGレポート、2018年7月19日)

バングラデシュのミャンマー国境近く、世界最大の難民キャンプのあるコックス・バザールには現在91万人以上の難民が住んでいます。この流入以前にも、過去30年間にわたり、以前の紛争から逃れるためバングラデシュには既に多数のミャンマー人が暮らしています。

多くの難民が何も持たず数週間歩き続けて到着しましたが、1年経過した現在では、300を超える人道支援機関が介入し、食糧、シェルター、保健栄養サービス、水と衛生支援、その他の基本的な救命措置を受けることができています。CAREは、初動段階で救援活動を始めた機関の1つです。

難民キャンプにおいて、厳しいモンスーン到来への対応が非常に困難な問題でした。
5月のモンスーンの影響で、合計49,600人の難民が被災し、高いリスクのある地域に住む23,206人の難民が移転しました。

モンスーン降雨被害に備え、土嚢(どのう)で道を強化しました

CAREのチームも、モンスーン対策として、砂利の袋で道路や階段を強化し、排水の水たまりを減らすため清掃を行いました。移動をサポートするために、竹製の手すりと橋を建設し、街灯を修理しました。また、暴風雨の影響を緩和するため、構造的なキャンプ全体の改善を進めています。

援助機関の中で最も懸念されているのは、難民の安全な帰還です。
CAREは、安全な帰還が実現し退去できる時まで、彼らがより良い生活を送れるよう引き続き支援を続けていきます。

【数字で見る主なCAREの活動】
CAREは2017年9月以降およそ25万人に支援を届けています。
2019年2月までに、30万人以上に達することを目指しています。

◇シェルター
5,000以上の世帯(22,000人以上)に、防水シート、マット、ロープ、台所セットを含むシェルターキットを配布しました。

モンスーンに備え、461世帯がリスクの高い地域から移転しました。

竹などで避難住居の補強作業をしました

◇水と衛生
50,000人以上の人々を対象に、以下の支援を行いました。
・81個の井戸を設置
・549のトイレ建設
・673の女性用入浴スペースの建設
・11,185世帯に、せっけん、シャンプー、歯ブラシなどの家庭衛生キットを配布

81個の井戸を設置し安全な水を提供しました

◇ジェンダーに基づく暴力からの保護
5つの女性のためのスペース(Women Friendly Space)が設置され、29,000人以上の女性と少年、少女を支援しています。
・暴力などの外傷を経験した女性のために、相談の場を提供
・女性同士が交流するのためのゲームやアクティビティを実施
・日常的にニーズをくみ取り、支援サービスを紹介

女性と女の子の安全を確保するために17の太陽光の街路灯を設置しました。

女性のためのスペースを設置し、暴力を受けた女性の相談の場や女性同士の交流の場を提供しました

◇保健
4つの診療所により、65,000人以上の人々の治療を行いました。

4つの診療所を設置し治療を行いました

◇栄養
重度の急性栄養失調の子どもたち22,631人に治療を行いました。

CAREは、これらの栄養センターで働く240人以上のスタッフの訓練を行いました。

◇食糧と生活用品
脆弱(ぜいじゃく)な避難キャンプへの到着者に対し食糧を配布しました。
・米、じゃがいもなどを含む乾燥補助食品を106,100人以上に配布
・18,250人に調理済みの食材を配布

寄付金の使いみち

「ミャンマー難民緊急支援事業」の活動費として使用させていただきます。
具体的には以下のような支援活動を予定しています。

【食糧】
困難な状態にある世帯を中心とした食糧配布
栄養失調の子どもたちへの栄養補給
【住居】
緊急用シェルターを改築するための補助キット配布
排水設備を改善するための修理用キットの配布
【暴力からの保護】
難民キャンプ内の診療所に女性の保護スペースを設置
性的暴力の治療とともに、カウンセリングを提供
【保健衛生】
トイレ、下水道、手洗い施設の設置
衛生施設管理のための委員会の設置

※「つながる募金(ソフトバンク)」で寄付をいただいた場合、上記の記載にかかわらず、当団体の活動全般への寄付となります。