• 難民の8割は女性や子どもたちです。

  • 概要
  • 活動情報 2018年6月22日 更新

ミャンマーのラカイン州北部で起きた武装勢力と治安部隊との戦闘行為により、バングラデシュに逃れる難民の人々が急増しています。

バングラデシュに逃れる難民の数は、8月25日から4月12日現在までで約68万7,000人(※1)にのぼり、その多くが移動にお金を費やし、着の身着のまま、何も持たずに到着しています。
その約80%が女性や子どもたちです(※2)。バングラデシュ政府の調査によると、混乱の中、両親や家族とはぐれて一人で逃れてくる子どもたちの数は2万人を超えています。

(※1)ISCG(国連の部門間調整グループ)調べ
(※2)ISCG調べ、性別・年齢別推計より算出

難民の多くが、着のみ着のまま、何も持たずに到着しています。
入国者の半数以上が、竹などの木材と防水シートで脆弱な避難場所を作り暮らしています。

バングラデシュのバルカリ難民キャンプでは、入国者の半数以上が、竹などの木材と防水シートで脆弱な避難場所を作り暮らしています。そして、多くの人々が1日1食の生活を強いられ、子どもたちには重度の栄養失調が報告されています。
また、CAREの現地調査によると、あるキャンプでは6,000人以上もの人々が、たった3つのトイレを共有し、1週間以上体を洗うことができない状態にあります。今後、こうした劣悪な衛生環境下で、コレラの流行や水に起因する感染症の蔓延が懸念されています。
さらに、この混乱の中、多くの女性たちが暴力の危機にさらされています。
CAREバングラデシュの事務所長、Zia Choudhuryは、「20年にわたり人道支援をしてきた中で、最悪の事態だ」と、伝えています。
このような最悪の状況において、住居や食糧、水、トイレ等の衛生設備、保健サービスなどの一刻も早い人道援助が求められています。

初動の5日間、CAREは18,000人以上の人々に調理した食事を配布しました。
子どもたちの急性栄養失調の症例を診断し、治療のための技術支援をしています。

CAREは、これまでに、食糧や生活必需品の配布、保健衛生、栄養改善の支援を通じて、19万人以上に支援を届けています。さらに、急性栄養失調治療 のための技術提供を行い、約20万人の子どもたちを間接的に支援しています。CAREは今後も、緊急支援、そして長期復興支援も視野に入れ、活動を行います。

石けん、シャンプー、歯ブラシなどの衛生キットを配布しています。

CAREは最初の12カ月間の支援活動に必要な資金として、総額1,000万ドルの寄付を世界中で呼びかけています。
日本においても、緊急募金を開始いたします。
皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

2018年4月モンスーンに備えた支援活動を行っています

<あなたのご寄付でこのような支援が可能です>

7,000円で、15日分の食糧パッケージを1家族に提供できます。
10,000円で、緊急避難住居を1家族に提供できます。
16,000円で、10世帯が使用できる衛生的なトイレを設置できます。

モンスーン対策~10万人の難民が移動を開始~

モンスーンが始まる前の土砂降りがバングラデシュを直撃し、コックスバザールで暮らすミャンマー難民の生命が危機にさらされています。4月18日には、コックスバザール気象庁は43ミリメートルの雨を観測しました。土砂降りは、大きな災害が起こる前兆です。短期間の集中豪雨で、丘がぬかるみ、アクセスの問題を生じさせます。小さな水たまりがプールほどの大きさに氾濫しています。

「モンスーンが始まると、コックスバザールのキャンプで暮らす人々の状況は、最悪なものとなるでしょう。ここではまだやるべきことがたくさんあり、時間が足りません。CAREは、来たる雨と嵐にコミュニティ自体が備え、彼らが再び住む場所を失わないよう被害軽減策に取り組んでいます」とCAREバングラデシュ事務所のZia Choudhury事務局長は言います。


ウクヒアキャンプに暮らす女の子

「私たちは、丘の上で子どもたちと暮らすことがとても心配です。雨が降ると、私たちは子どもと一緒におびえています」とポティボニア難民キャンプのMonara Begumさんは言います。

5月から7月にかけて、雨はさらに強くなり、状況は悪化すると予想されています。滑りやすい道路や小さな水たまりは、コックスバザールのウクヒア地区とテクナフ地区のキャンプに住んでいる難民にとって問題です。人道支援団体は、山崩れにより23,000人ほどの負傷者がでるだけでなく、85,000人が家を失い、洪水が原因で飲料水を媒介とする病気の発生を促し、保健サービスへアクセスできなくなり、緊急支援システムが崩壊すると予想しています。また、バングラデシュ政府と援助機関は協力して、これらの予防策に優先的に取り組んでいます。


竹などで避難住居の補強作業をしています

バングラデシュ政府は、100,000人の難民の安全な場所への移動を開始しています。ウクヒア地区とテクナフ地区に位置するクトゥパロン・キャンプの北西にある540エーカーの森林地を、難民のために確保しました。加えて、消防団や、民間防衛、災害管理、救助隊は、高いリスクがあると指定された地域について難民への意識付けを行っています。

CAREも、バングラデシュ政府と協力して取り組んでおり、既にいくつかの対策は、国際移住機関(IOM)の資金提供により実施されています。


洪水は病気の蔓延の原因となるため、衛生啓発も同時に行っています

<CAREのこれまでの活動>
◯5,100以上の世帯のうち、4,000世帯は既に機能性の高い竹や防水シート、ロープなど、雨風から守れるような避難所を作るためのキットを受け取りました。また、高いリスクのあった438世帯のうち330世帯は移動しました。

◯険しい地形を移動するときに安全を確保するために、CAREは、手すりつきの階段やコンクリートの歩道、囲いを整備しました。

◯飲料水を媒介とする病気の発生を防ぐためでなく、緊急事態に安全な水を確保できるように、深い管井戸を取り付けました。また、新しいトイレと入浴整備を整えたため、難民はモンスーンの時期でも適切な衛生環境を保つことができます。

◯CAREは、大・小16の下水施設を難民キャンプに取り付けました。この下水施設は洪水を減らす助けとなります。

◯難民キャンプにある4つの保健センターは、CAREによって運営されており、現在、建物強化の改装をしています。保健部門は、患者が施設へ来ることができない場合も想定し、移動ができる保健サービスの準備も行っています。

◯栄養失調の子どもたちの治療を続けるために移動可能な栄養チームを結成しました。また、母親は腕周りの測り方を学んだため、もし子どもたちが病院に行けなくても母親が子どもの成長を見守ることができます。また、CAREの保健と栄養プログラムは、世界保健機関(WHO)や国連児童基金(UNICEF)などの機関と協力して、実施されています。

◯女性と思春期の女の子の保護と安全を守るため、太陽光のランプをトイレの周りや女性に優しい場所の外側へ設置しました。

「丘の上に住む私たちは、嵐をとても恐れています。また、私たちは、移動対象者リストに登録されています」と脆弱な環境下で暮らしているMd. Alomさんは心配そうに話してくれました。

CAREバングラデシュ事務所のZia Choudhury事務局長は、「これは時間との戦いです。難民たちは、何が起ころうとへこたれることはないでしょう。彼らは、私たちの支援を必要としています。政府、国連、NGOそして市民社会はともに行動し、一人一人の生命を救い守るために、この危機に対して支援を示す必要があるのです」と呼びかけています。

寄付金の使いみち

「ミャンマー難民緊急支援事業」の活動費として使用させていただきます。
具体的には以下のような支援活動を予定しています。

【食糧】
困難な状態にある世帯を中心とした食糧配布
栄養失調の子どもたちへの栄養補給
【住居】
緊急用シェルターを改築するための補助キット配布
排水設備を改善するための修理用キットの配布
【暴力からの保護】
難民キャンプ内の診療所に女性の保護スペースを設置
性的暴力の治療とともに、カウンセリングを提供
【保健衛生】
トイレ、下水道、手洗い施設の設置
衛生施設管理のための委員会の設置

※「かざして募金(ソフトバンク)」で寄付をいただいた場合、上記の記載にかかわらず、当団体の活動全般への寄付となります。