寄付受付開始日:2018/02/14
更新日:2019/04/25
バングラデシュに逃れる難民の数は、2017年8月25日から2018年12月31日現在までで約73万8,000人(※1)にのぼり、その多くが移動にお金を費やし、着の身着のまま、何も持たずに到着しています。
その約80%が女性や子どもたちです(※2)。バングラデシュ政府の調査によると、混乱の中、両親や家族とはぐれて一人で逃れてくる子どもたちの数は2万人を超えています。
(※1,※2)UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)調べ
バングラデシュのバルカリ難民キャンプでは、入国者の半数以上が、竹などの木材と防水シートで脆弱(ぜいじゃく)な避難場所を作り暮らしています。そして、多くの人々が1日1食の生活を強いられ、子どもたちには重度の栄養失調が報告されています。
また、CAREの現地調査によると、あるキャンプでは6,000人以上もの人々が、たった3つのトイレを共有し、1週間以上体を洗うことができない状態にあります。今後、こうした劣悪な衛生環境下で、コレラの流行や水に起因する感染症の蔓延(まんえん)が懸念されています。
さらに、この混乱の中、多くの女性たちが暴力の危機にさらされています。
CAREバングラデシュの事務所長、Zia Choudhuryは「20年にわたり人道支援をしてきた中で、最悪の事態だ」と、伝えています。
このような最悪の状況において、住居や食糧、水、トイレ等の衛生設備、保健サービスなどの一刻も早い人道援助が求められています。
CAREは、これまでに、食糧や生活必需品の配布、保健衛生、栄養改善、シェルター、ジェンダーに基づく暴力からの保護等の支援を通じて、34万人以上に支援を届けています。さらに、急性栄養失調治療のための技術提供を行い、約20万人の子どもたちを間接的に支援しています。
CAREは今後も、緊急支援、そして長期復興支援も視野に入れ、活動を行います。
日本においても、緊急募金を受け付けています。
皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。
~ハシナさんのお話し~
ハシナさんは2人の小さな娘を持つ母親です。彼女はバングラデシュへの16日間の避難の途中で夫を亡くしました。夫を亡くした彼女にとって、CAREによるカウンセリングは大いに助かりました。
彼女が悲しみを克服する方法の1つは縫製です。
「キャンプでの生活は容易ではありません。暑いし、安全かどうか心配です。食糧を探しに行き、調理し、子どもの世話もしなければなりません。でも、CAREが運営する『女性の居場所と情報提供センター』へ行き、服を縫っていると、私はすべての心配と喪失感を忘れ、幸せを感じます」と、彼女は目を輝かせて笑顔で話します。
彼女は、ミシンで自分自身や子どもたち、そして他の家族のために服を作っています。
そして、ハシナさんは大きな夢を持っています。
「ミャンマーでは、女性は非常に若い年齢で結婚し、多くの困難に直面しています。私は娘たちをそうさせたくありません。娘たちには、結婚する前に、勉強して成長し、よい仕事をしてほしいです」
7,000円で、15日分の食糧パッケージを1家族に提供できます。
10,000円で、緊急避難住居を1家族に提供できます。
16,000円で、10世帯が使用できる衛生的なトイレを設置できます。
更新日:2019/04/25
8月25日、ミャンマーのラカイン州から人々が避難を始めて1年が経過しました。
ラカイン州北部での武装勢力と治安部隊との戦闘行為により、2017年8月25日以降、現在までに、70万人以上の人々がバングラデシュへ避難しています。(※ISCG(国連の部門間調整グループ)レポート、2018年7月19日)
バングラデシュのミャンマー国境近く、世界最大の難民キャンプのあるコックス・バザールには現在91万人以上の難民が住んでいます。この流入以前にも、過去30年間にわたり、以前の紛争から逃れるためバングラデシュには既に多数のミャンマー人が暮らしています。
多くの難民が何も持たず数週間歩き続けて到着しましたが、1年経過した現在では、300を超える人道支援機関が介入し、食糧、シェルター、保健栄養サービス、水と衛生支援、その他の基本的な救命措置を受けることができています。CAREは、初動段階で救援活動を始めた機関の1つです。
難民キャンプにおいて、厳しいモンスーン到来への対応が非常に困難な問題でした。
5月のモンスーンの影響で、合計49,600人の難民が被災し、高いリスクのある地域に住む23,206人の難民が移転しました。
CAREのチームも、モンスーン対策として、砂利の袋で道路や階段を強化し、排水の水たまりを減らすため清掃を行いました。移動をサポートするために、竹製の手すりと橋を建設し、街灯を修理しました。また、暴風雨の影響を緩和するため、構造的なキャンプ全体の改善を進めています。
援助機関の中で最も懸念されているのは、難民の安全な帰還です。
CAREは、安全な帰還が実現し退去できる時まで、彼らがより良い生活を送れるよう引き続き支援を続けていきます。
【数字で見る主なCAREの活動】
CAREは2017年9月以降およそ25万人に支援を届けています。
2019年2月までに、30万人以上に達することを目指しています。
◇シェルター
5,000以上の世帯(22,000人以上)に、防水シート、マット、ロープ、台所セットを含むシェルターキットを配布しました。
モンスーンに備え、461世帯がリスクの高い地域から移転しました。
◇水と衛生
50,000人以上の人々を対象に、以下の支援を行いました。
・81個の井戸を設置
・549のトイレ建設
・673の女性用入浴スペースの建設
・11,185世帯に、せっけん、シャンプー、歯ブラシなどの家庭衛生キットを配布
◇ジェンダーに基づく暴力からの保護
5つの女性のためのスペース(Women Friendly Space)が設置され、29,000人以上の女性と少年、少女を支援しています。
・暴力などの外傷を経験した女性のために、相談の場を提供
・女性同士が交流するのためのゲームやアクティビティを実施
・日常的にニーズをくみ取り、支援サービスを紹介
女性と女の子の安全を確保するために17の太陽光の街路灯を設置しました。
◇保健
4つの診療所により、65,000人以上の人々の治療を行いました。
◇栄養
重度の急性栄養失調の子どもたち22,631人に治療を行いました。
CAREは、これらの栄養センターで働く240人以上のスタッフの訓練を行いました。
◇食糧と生活用品
脆弱(ぜいじゃく)な避難キャンプへの到着者に対し食糧を配布しました。
・米、じゃがいもなどを含む乾燥補助食品を106,100人以上に配布
・18,250人に調理済みの食材を配布
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