【国際NGO CARE】学習雑誌で東ティモールの人々に生きるチカラを!

寄付受付開始日:2017/12/15

  • 領収書なし
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自分の教科書を持たない子どもたちにとって、ラファエックは宝物。届くのを皆楽しみにしています。

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2023/04/10

アジアで一番新しい国の人たちへ、現地語で書かれた教育雑誌で、生きるチカラを届けたい

2002年に独立したアジアで一番新しい国である東ティモールは、国民の約22%が1日1.9ドル以下で暮らすアジア最貧国の一つ。
特に、農村地域の貧困は顕著で、市場へのアクセス、教育や医療など生活に必要なサービスへのアクセスが限られ、子どもの栄養状態が悪く、ジェンダーに基づく暴力も問題となっています。識字率は、近年増加傾向にあるものの、67%にとどまっており、女性の3人に1人しか字を読むことができません。

親の識字能力の低さは、その子どもの栄養・健康状態、そして就学率にも悪影響となって現れ、貧困の連鎖につながってしまいます。子どもだけではなく、学校の教師や、その家族にもアプローチすることで、世帯全体の生活向上を促す必要があります。

視覚的にわかりやすいラファエックを使った授業で子どもたちも笑顔がこぼれます

そこで、この事業では、東ティモール13県に、この国で最も多くの人々が理解する言語「テトゥン語」で書かれた学習雑誌「ラファエック」を作成、配布します。

成人向け、未就学児~小学校2年生向け、小学3~4年生向け、教員向けの4種類があり、読み書き・計算に加え、生活に必要な情報について、イラストやクイズとともに、分かりやすく紹介しています。
子どもの教育や発育、健康についての知識の習得や、小規模ビジネス、農業、健康、識字と計算の4分野の知識を身に付けることを目指します。

成人向けラファエックには、栄養、農業、読み書きなど生活に役立つ情報を掲載しています
成人向けラファエックに掲載された有機殺虫剤づくりを実演する講習会

また、成人向けには、実生活の中での活用を促すために、同誌を使った住民参加型ワークショップも開催します。

さらに、紙媒体としての「ラファエック」に加えて、デジタル版についてもラファエックの公式ウェブサイトで公開します。また、主に都市部の若年層(13歳~34歳)向けに、日々の生活に必要な情報などをテトゥン語で伝える公式Facebookページも運用していきます。(既に14万人ものフォロワーを擁し、417万人にリーチするなど、人気を博しています)

今日はラファエックが学校に届いた日。みんな大喜び!

【現地の人々からのメッセージ】
ローデスちゃん 12歳
私は12歳です。でも、学校に入れたのが遅かったから、まだ4年生。みんなより遅れているけど、CAREが配布してくれる教育雑誌「ラファエック」を読んで勉強するのが大好きです。大きくなったらラファエックで見たパイロットか警察官になりたいです。

ローデスちゃんは、ラファエックで見た警察官かパイロットが夢です

【寄付によって達成できること】
2,000円のご寄付で、子ども向けの学習雑誌を100冊作成できます。

学習雑誌「ラファエック」が届くまで

寄付金の使いみち

東ティモールにおいて実施している、「学習教材『ラファエック』を通じた自立支援事業」の活動費として使用させていただきます。

活動情報

更新日:2023/04/10

モニタリング調査結果と今後の計画(2023年4月10日更新)

(東ティモール (C)Josh Estey)

◆モニタリング結果◆
2022年7月1日から12月31日までの半年間で、生徒、教師、コミュニティに対して880件の個別インタビューを実施しました(男性345人、女性535人で、13の自治体で障がいのある生徒3人とコミュニティ・メンバー1人含む)。また、51校の教員を中心に、合計51回の授業観察を実施するとともに、合計212校を訪問し、124人の教師(女性71人、男性53人)と面談しました。調査結果の概要は以下の通りです。

【学生】
・「ラファエック・キーク」を受け取ったことがある:98%
・雑誌は家に持ち帰っており、学校を楽しくするのに役立っている:97%
・家に持ち帰っている回答者のうち、自宅で親が一緒に雑誌を読んでいる:31% 
・「ラファエック・プリマ」の雑誌を受け取った:99%
・雑誌を家に持ち帰っている:87%

【教師】
・教師用雑誌を受け取ったことがあり、教育実践の改善に役立った:97%
・教師用雑誌には、教室での生徒管理に関する有益な情報が掲載されている:94%
・雑誌に掲載されているアクティブ・ラーニングの手法を、教室内で1つ以上使える:98%
・体罰は有益ではない:90%

【コミュニティ・メンバー】
・娘や息子から「コミュニティ・ラファエック」を受け取っており、子どもが学校に通い、家庭で雑誌を読んでいる:98%
・家庭でコミュニティ雑誌を読んだり、子どもとゲームをしたりすることが多い:92%
・配偶者が雑誌を読んでいる:58%

◆今後の計画◆

ラファエック事業を継続していくために、社会的企業へと移行していくことを計画していますが、今後1年はそのための重要な期間となります。FacebookやYouTubeなどのオンライン・プラットフォームを成長させるとともに、子ども向け電子書籍などの新しいアイデアについても前進させていく予定です。

また、教師向けの追加の参考書として、過去に掲載されたコンテンツを主に収録したガイド本「リヴル・セマティク・バ・マノリン」を制作しました。現在は承認プロセスの途中で、完了すれば2023年5月中に印刷され、教師に配布される予定です。

引き続き、本事業へのご支援、ご協力をなにとぞよろしくお願いいたします。

【最新】半年間(2022年7月1日~12月31日)の活動報告(2023年4月3日更新)

(東ティモール (C)CARE)

2022年7月1日から12月31日までの半年間における、本事業の活動内容をご報告いたします。

◆配布実績
・ラファエック・キーク(未就学児~小学校低学年向け): 228,033部
・ラファエック・プリマ(小学校3年~6年生向け):263,648部
・ラファエック・バ・マノリン(教師向け):24,224部
・コミュニティ・ラファエック(成人向け):103,967部
 計 619,872部

◆ワークショップ
各地域で1回ずつ、計13回のワークショップを実施し、581人(男性289人、女性292人)が参加しました。

ラファエックチームのメンバーが「コミュニティ・ラファエック」に掲載されている、農業、栄養、妊産婦の健康などに関する改善策を実演して紹介。 (東ティモール (C)CARE)

◆「ヤング・ジャーナリスト」によるインタビュー
ラファエック配布対象校の生徒が「ヤング・ジャーナリスト」となり、東ティモール内の主要なステークホルダーや影響力のある人物へ、インタビューを行うプロジェクトを行いました。このプロジェクトは、女性の発言力、リーダーシップ、意思決定、ジェンダー平等などに関連する重要なメッセージを伝えることを目的としたものです。

また、若い学生たちがジャーナリズムの実践的な経験を積み、自尊心、自信、人前で話す能力を高め、ロールモデルとして他の学生を鼓舞することにもつながりました。

障がいを持つWelcianaさんとAntonioさんは、東ティモール青年国民会議所の会長であるMaria Dadi Soares Magnoさんにインタビューを実施しました。

Antonioさん(左)、Maria Dadi Soares Magnoさん(中央)、Welcianaさん(右)(東ティモール (C)CARE)

◆オンライン・プラットフォーム
Facebook 
アクティブフォロワーが150,260人(42%が女性)に達し、東ティモールで最もフォローされているFacebookページのトップ5の1つになっています。

ウェブサイト 
報告期間中、ラファエックのウェブサイトには合計6,231人の訪問者がありました。

YouTube 
YouTubeチャンネルを新たに立ち上げました。現在チャンネル登録者数は183名で、520回再生されています。Facebookページとともに、効果的な資金調達手段として活用することを計画しており、今後より注力してまいります。

次回は、モニタリング調査の結果と、今後の計画をご報告いたします。引き続き、アジアで一番若い国「東ティモール」の子どもたちの学び、そして未来へとお心をお寄せくださいますよう、心よりお願いいたします。

コロナ禍において、ますます高まる「ラファエック」の必要性(2021年11月8日更新)

この1年間、コロナ禍に加えて、50年に1度と言われる甚大な豪雨災害にも見舞われた東ティモールですが、私たちCAREは、日本の支援者の皆さまからのご支援も得て、3回にわたり、子どもたちと教師、計57万人、そして農村地域を中心に計29万世帯に対して、学習雑誌を配布することができました。

また、昨年からの続くコロナ禍において、国内では度々ロックダウンや厳しい移動制限が敷かれる中、インフラ整備が極端に遅れている農村地域に暮らす人々は、これまで以上に情報や社会的なサービス、そして教育などへのアクセスの機会から遠ざかる危機に直面していました。

そのような中、東ティモール全13県での学習雑誌の配布を中心に、ウェブサイトやFacebookなども活用して教育コンテンツや生活に必要な情報を提供する意義は、ますます高まっています。

特に、新型コロナウイルスへの感染予防のための正確な情報を伝えるための媒体としても、重要な役割を担い、例えば、せっけんを使用した手洗いやマスク着用の励行など、衛生啓発にかかるコンテンツも多数掲載し、発信を続けています。

さらに、豪雨災害の際には、過密状態が懸念される避難所に身を寄せる子どもたちに、ラファエックを配布。読み聞かせや読書会なども企画して、感染予防を啓発するとともに、子どもたちの心のサポートも行いました。

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寄付総額
275,237
目標金額
500,000
達成率55%
寄付人数
1,245
現在の継続寄付人数:2
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プロジェクトオーナー

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

ケア・インターナショナル ジャパンは、世界100カ国で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。災害時の緊急・復興支援や「女性と女子」の自立支援を通して、貧困のない社会を目指しています。

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