• 女性農民グループ。たくさんのたまねぎが収穫できました。

持続的で多様な農業を通じた生計向上、女性のエンパワメントを目指して

アジアで一番新しい国、東ティモール。国民の66%が24歳以下の若者たちという若さあふれる国です。しかし、その一方で、国民の4割が、貧困ライン以下で暮らすアジアの最貧国の一つに数えられており、国内においても、都市と農村地域の貧困格差が課題となっています。

活動地のエルメラ県アッサベ郡は、貧困に苦しむ農村地域で、人々の暮らしはコーヒー生産とその収入に過度に依存しています。一方で、気候変動に伴う災害の多発により、その生産高は安定していません。このような脆弱な生活基盤に加え、農作業や家畜の世話、市場での農産物の売買等において、女性が重要な役割を担っているにもかかわらず、生活に関わる意思決定の場への女性の参加が十分に確保されていません。その結果、地域の貧困が助長されています。

この農民グループでは青梗菜を収穫しました

そこで、持続的で多様な生業手段の構築に向けて、災害等に強い農業技術を適用し、農産物の安定的な収穫と生産性の向上を目指します。また、収穫物の一部や加工品を市場で販売できるよう、積極的に地域農業を経済活動へとつなげていきます。同時に、女性たちが経済活動や意思決定にも積極的に参加できるように、女性のエンパワメントも図っていきます。

ワークショップでは、女性たちも積極的に意見を交わします

1.技術研修と実演
災害に強い農業技術研修、農産加工品技術研修、販売のためのビジネス研修、農業技術の実演、市場販売フェアの実演などを通じ、農民グループは、必要な技術と知識を身に付けます。

2.集落強化に向けたアクションプラン策定 技術研修等の活動の集大成として、農民グループが地域の生業の安定と向上に向けた中長期計画を策定することで、事業終了後も農民グループが自立して活動を継続実施していくために必要な力を身に付けます。

3.女性のリーダーシップ育成と男性を巻き込んだ活動 農民グループの女性メンバーを対象に、女性のリーダーシップを育成するとともに、農民グループの男性メンバー、女性メンバーの夫、郡男性職員らを対象に、文化的社会的な男女の役割分担や差別について、男女の意識と行動の変化を促します。

マリア・ゴメスさん(写真右)

【現地の人々からのメッセージ】
マリア・ゴメスさん 39歳 農民グループのリーダー
気候変動のワークショップでは、地すべりが発生する場所を特定し、リスクや資源のある場所を示す地図をグループで作りました。自分たちが住んでいる地域の状況について良く知ることができました。また、印象深いのは、ジェンダー平等研修です。男女の家事の分担について話し合い、男女の役割に関する偏見について学びました。この研修に出てよかったことは、私が外出して活動に参加することを夫が認めてくれたことと、家事の分担がうまくできるようになったことです。

【寄付によって達成できること】
2,000円で、4人の農業従事者に対し農業技術研修や農業ビジネスのワークショップを実施できます。

寄付金の使いみち

東ティモールにおいて実施している、「農村地域の生計向上事業」の活動費として使用させていただきます。