西アフリカのギニアから2014年3月に始まったエボラ出血熱は過去最大の流行となっています。 国境なき医師団(MSF)はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア等の国々で感染拡大当初から最前線で多数の患者を治療し、流行の深刻さを国際社会に訴えてきました。MSFの医療・人道援助活動の大部分は、個人の皆様からの寄付というご厚意によって成り立っています。エボラの流行が早期に治まることを願っていますが、MSFでは団体の43年の歴史の中でも、今回の活動に必要な資金は緊急援助活動としては最大規模になるであろうと見込んでいます。MSFは、上述の3ヵ国に加えて現在はナイジェリア、セネガル、コンゴ民主共和国でもエボラの対応にあたっており、合計3000人以上の医師、看護師、その他の専門家が活動に携わっています。これまでに受け入れた患者数は3200人を超え、投入した物資は550トン余りに及びます。
本年7月にMSF日本はエボラ緊急援助活動のための寄付を皆様にお願いしました。その結果、大変多くの方々からご協力をいただき、当初目標としていた5000万円を大きく上回る1億5000万円ものご支援をいただくことができました。ここであらためて心からの感謝を申し上げたいと思います。
その後、緊急に必要な資金の目途がついたため、使途をエボラ関連活動に指定した寄付の受付は一旦終了しました。しかし、エボラウイルスの流行拡大はその後も止まらず、MSFの活動費は膨らみ続けています。各国・各団体も流行国での対策にようやく乗り出していますが、今なお隔離治療施設が足らず、エボラ患者の受け入れが進みません。MSFはすでに対応能力の限界まで力を尽くしていますが、喫緊の課題としているエボラ治療センターの増設など、今後まだしばらくはMSFによる活動継続が必要とされると予想し、2015年までの活動費用を新たに算出しました。
その結果、1億1500万ユーロ(約157億円)の資金調達が必要なことが判明し、MSF日本からは先の1億5000万円に加えて新たに3億5000万円の資金提供を2014年内に行いたいと考え、再び皆様にご支援をお願いすることに致しました。
エボラの流行拡大を押しとどめるには、感染の確認された人と疑われる人をもれなく隔離して適切な治療や検査を行い、地域社会で病気と予防への理解促進を行いながら、感染者と接触した可能性のある人を特定するほかありません。こうした活動を可能にするのは、皆様からの寄付というご支援です。
力を合わせて、エボラを止めるために、どうぞ再度のご協力をお願い致します。
寄付金の使いみち
2回の検査でも陽性反応で入院・治療を続けていたマナディー君。9月になって陰性になり、リベリアの保健省から発行された退院許可証を嬉しそうに見せるマナディー君。皆様より頂戴しました寄付金はエボラ出血熱への感染拡大防止、及び治療にかかる活動全般に使わせて頂きます。
皆様のご支援でできることの一例。
3000円で 防護服1枚を用意できます。
5000円で 防護マスク42枚を用意できます。
5000円で 経口補水液360リットルを用意できます。(脱水症状の対症療法に用いる)
1万円で 薬品耐性手袋21組を用意できます。
※外国為替により変動します。
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