寄付受付開始日:2020/10/14
更新日:2021/07/08
ろう者の第一言語は、「手話」で第二言語が「日本語」になります。
日本の社会において、ろう児たちの教育環境では、手話で学べる教材がほぼ存在していません。
耳の聞こえる方(聴者)に置き換えると、母語の日本語ではなく、英語で文章を読み理解するしかない状況が、ろう者の環境には存在します。
そこで、ろう児たちの母語「手話」で楽しみながら学べる「手話で楽しむ生きものずかん」を制作し提供いたします。
【2021/6/18加筆】
皆さまからのご寄付により、「手話で楽しむ生きものずかん」に2つの動画コンテンツが追加されました。
https://shuwa-zukan.com
現在、水族図かん5動画、動物図かん5動画の合計10動画を見ることができます。
皆さまからのご支援、誠にありがとうございました。
【2021/4/28加筆】
皆さまからのご寄付により、「手話で楽しむ生きものずかん」に追加のコンテンツ動画が公開となりました。
https://shuwa-zukan.com
現在、水族図かん4動画、動物図かん4動画の合計8動画を見ることができます。
皆さまからのご支援、誠にありがとうございました。
【2021/3/25加筆】
皆さまからのご寄付により、本プロジェクトではこれまで4本の動画を公開することができました。
しかしながら、いまもなお新型コロナウイルス感染症の収束が見えておらず、計画通りの撮影が困難になっております。そこで、より多くの子どもたちに動画を届けるため、目標額を200万円から400万円に変更し、本プロジェクトの支援期間を当初予定の2021年3月31日から2021年9月30日までに延長することにいたしました。
「手話で楽しむ生きものずかん」は、様々な生きものを自宅にいながらPCやスマホを利用して、楽しく学べる手話動画です。
ワクワクしながら楽しんで学べる機会を提供したいという思いで、Yahoo!基金の寄付事業としてプロジェクトを発足しました。
今回は、水族館や動物園にいる生き物について、詳しく知ることが出来るコンテンツを作成します。
手話監修は、ろう学校で教諭をされている戸田康之さんにご協力いただいております。
現役のろう学校の先生だからこそ感じる課題があり、この図鑑の必要性に賛同して頂きました。
今回「手話で楽しむ生きものずかん」の手話動画は、20本制作目標としており、資金2,000,000円が必要です! ご支援のほどよろしくお願いします。
「手話で楽しむ生きものずかん」のこだわり
ろう児とご両親の言語に合わせ手話・日本語を見やすく工夫した手話動画を制作します。
生きもの図鑑の解説は約2分から3分程度、今回は都内や近郊の動物園さんや水族館さんに素材提供と解説の監修をいただき、トリビア的な要素を含め、小学生のお子さんが見ても楽しんでいただけるような内容・映像で仕上げていきます。
手話で楽しむいきものずかんのホームページはこちら
【手話やろう文化について】
<手話監修・図鑑長>
1977年生まれ
兵庫県出身
私立日本聾話学校(東京)幼稚部卒業
地域の小学校、中学校、高校、大学、大学院を経て、
埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園教諭
NHK手話ニュースキャスター
<図鑑の解説のお兄さん>
1995年2月23日生まれ
神奈川県横浜市出身
父・母ともに聴者
小学部~高等部 都内のろう学校卒業
2018年3月淑徳大学コミュニティ政策学部コミュニティ政策学科卒業
NPO法人シュアール、手話あらん所属。演劇やお笑い、司会や手話講師など幅広くエンターテイナーとして活躍中
<図鑑の解説のお姉さん>
1997年11月3日生まれ
東京都出身
明晴学園第一期生として在籍し、現在日本体育大学大学院在籍中
女性剣道家。現在は、クレー射撃の選手でJOCジュニアオリンピックのトラップ種目で2年連続優勝を達成
2024年パリオリンピック出場を目指し活動中
<プロデューサー>
1988年12月12日生まれ
群馬県出身
NPO法人シュアールで理事長を務め、現在NHK Eテレ「みんなの手話」出演中のろう者でお笑いコンビの「デフW」のプロデュースなど、手話やろう文化を中心とした企業向けPRの映像制作のプロデュースを行う。
ろう者を題材に音のない映画作品を作り続けてきたが、映画「虹色の朝が来るまで」(制作・企画:JSLTIME)では、初めて音響をつけ話題となる。
<プロジェクトマネージャー>
『プロジェクト発足について』
私は、耳の聞こえる聴者です。私がこの業界に関わるようになったのは約3年前で、それまではIT業界で20年以上勤め、営業やマーケティング、業務コンサルなどの仕事をしておりました。
手話が日本語と違う言語であることも、この業界に来てお恥ずかしながら、はじめて知りました。ろう者の9割は聴者から出生するそうです。
手話学習者である私の友人のお子さんもろう者で、子供の学習環境に子供の母語である手話で学べる環境があまりにも少ないことで、悲嘆にくれています。
なんとかそういった社会の現状を少しでも変えるきっかけになればと考え、今回のプロジェクト発足に至りました。
ろう者のお子さんに見ていただいたあと、ご家族のみなさんで会話がはずむような、コミュニケーションのきっかけになる図鑑にしていきたいと思っています。
また聴者の皆さんにも同じ日本に住みながら、言語が違う手話を母語とする「ろう者」がいることや、手だけではなく顔の動きも文法とする手話の魅力についても、ぜひこの動画を通じて知っていただけますと嬉しく思います。
一歩でも半歩でもろう者のお子さんや若い人たちの環境が変わっていき、心が豊かになるよう、大変恐れ入りますが、ご協力いただけますと幸いです。
〇ろう学校教諭
写真と文字で書かれた図鑑を見ても、文字だけではイメージがつかみにくく絵だけ見るということも少なくありません。聞こえない子どもたちは話者の手話、顔や体の動きなどトータルして内容をつかみ、理解につなげているのです。
手話による教材や副教材が実に少ないと、コロナ禍にて改めて痛感しました‥。学習教材ビデオに時々字幕がついたり、図や視覚教材を使って説明したりするものはあっても、理解することが非常に難しいです。臨時休校中、子どもたちにいくつかの学習教材ビデオを紹介しましたが、興味は示さなかったようです。
ありそうでなかった手話による生きもの図鑑、聞こえない子どもたちが目を輝かせながら生き物の世界にふれ、「もっと知りたい!」「もっと分かりたい!」と知的探究心をくすぐるようなものになることでしょう。手話での図鑑のお披露目を楽しみにしています。
〇ろう者で、聴者の子供を持つ保護者
私はろう者ですが、子供は二人とも聴者です。娘と息子との会話はいつも手話。そんな我が家にとって、今回の企画はとても魅力的だと思います。日本語では表現しきれない、豊かな表現力と想像力を養えるのではと期待しています。
手話の教材を目にすることは少なく、図鑑などを目で見て1つ1つの単語の意味や名前を理解することはできても、手話を正しく習得し理解するには、説明や見本なしでは難しいと感じていました。手話による生き物の図鑑の前例がないので是非とも導入して欲しいです。
〇手話って独立した言語なの?
はい、手話は日本語を手で表したものだと思っている人も多いかもしれませんが、日本語とは全く違う文法や単語を持つ、独立した言語です。
〇手話って手だけを使うの?
いいえ、手話は手だけを使うのではありません。体の動きや顔の動きなどを組み合わせて使う言語です。例えば、「働く(仕事)」という手話は、顔の動き、体の動きなどを変えることによって「仕事を一生懸命やる」、「仕事を適当にする」、「仕事がはかどる」と意味が変わってきます。
〇手話って世界共通なの?
いいえ、手話は世界共通ではありません。世界で現存する手話は126種あるといわれています。例えば『騙す(cheat)』は、日本手話では『キツネが騙す』という手話で表しますが、アメリカ手話では『塀から人が覗く』という手話で表します。国ごとの違いだけでなく、地域ごとに異なる手話の方言もあります。
◯ ろう文化って何?
ろう文化とは、手話を母語とする人たちの文化です。主に、ろう者やCODA(Child of Deaf Adult / ろう者の親を持つ聴者)が、その文化の中で暮らしています。
◯ 手話が母語とは?
ろう文化では、手話が母語で日本語が第二言語になります。つまり手話で暮らす人たちは、手話で考えたり、寝言を手話で言ったりするのです。
◯ どんな特徴があるの?
ろう文化は視覚から得る情報でコミュニケーションを図ります。例えば、日常生活では、電話ではなくビデオチャットを使ったり、拍手は手を上にあげてひらひらさせます。音を可視化する方法の一つとして、インターホンの音や赤ちゃんの泣き声など、音に反応するライトや機器を家や職場に設置して利用することもあります。また、ろう文化独自の歴史・コミュニティ・芸術・価値観などもあります。
本募金は、Yahoo!基金がシュアールの「手話で楽しむ生きものずかん」制作プロジェクト」を支援するために立ち上げたものです。支援のため、あなたの寄付と同額をYahoo! JAPANが寄付する、マッチング寄付が適用されます。
「Tポイントで寄付」なら、1ポイントからお気軽に募金いただけます。
もちろん、Tポイントもマッチング寄付の対象です。
有効期限が間近の期間固定ポイントをお持ちではありませんか?
この機会に社会貢献へお役立てしてみるというのはいかがでしょうか。
皆さまからいただいたご寄付は、NPO法人シュアール(https://shur.jp/)に寄付し、「手話で楽しむ生きものずかん」公式サイトの制作費、手話動画の制作費、その他必要になる運営費用として活用されます。
ろう者の子どもたちの学習環境に手話が取り入れられるきっかけになるために使われますので、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
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※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
Yahoo!基金は、Yahoo! JAPANが2006年に設立した非営利団体です。
その目的は「災害による被災者と被災地支援」と「インターネット社会の安全で健全な発展への貢献」の2つです。Yahoo!基金は、皆様からのご支援に支えられ活動しています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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