【モロッコ地震】被災者へ緊急支援を
（グッドネーバーズ・ジャパン）

子どもたちを始め被災した方々のこころと生活を守る活動をしています（2023年11月20日更新）

グッドネーバーズはモロッコの地震被災地において、食料配付の他、PSS（Psychosocial Support/心理社会的支援）、また子どもたちが安全に過ごせるCFS（チャイルドフレンドリースペース）の運営を通じて、被災した方々を支援しています。

＜食料配付＞
2023年9月末までに、400世帯、約2,000人に対して1カ月分の食料配付が完了しました。配付はタルーダント市近郊の2つの村で、IBCとAmor Associationという現地のボランティアグループと提携して行いました。

＜PSS（Psychosocial Support/心理社会的支援）＞
PSSとは、災害や紛争でのつらい経験による心の傷がPTSD（心的外傷後ストレス障害）につながることを予防したり、回復を促すために実施する心のケア事業です。
グッドネーバーズは現地の団体Shifa Foundationと提携して、PSSを実施しています。現地のボランティア11名に対して、PSS講師として活動するためのトレーニングを行いました。トレーニングを受けた講師は2～3人ずつに分かれ、各地域でPSS活動を実施しています。

＜CFS（チャイルドフレンドリースペース）＞
被災地域では、家屋や学校などの公共施設も被害を受け、子どもたちは安全な日常が奪われた状態での生活を余儀なくされています。被災地域で暮らす子どもたちのこころと身体を守るため、安心して過ごせる場所としてCFSが大切な役割を果たします。
グッドネーバーズは提携団体Shifa Foundationとともに、対象となる5つの村でCFSを設置し、運営を行っています。子どもたちはここで、遊んだり学んだりして、安全に過ごすことができます。

引き続き、子どもたちを始め被災したモロッコの人々の生活を守るため活動を行ってまいります。引き続き温かいご支援をお願いいたします。

提携団体と協力し、支援を行っています（2023年9月21日更新）

グッドネーバーズは、地震により甚大な被害が生じているモロッコ国内において、被災された方々への緊急支援を行っています。
2023年9月12日に到着した3名の先発チームに加え、2023年9月20日より第2陣の支援チームが活動を開始しました。

モロッコ国内では、必要な物資や支援が十分に届かない被災地域があります。特に山岳地帯では、崩れやすい土で作られた家が多いため、全壊や半壊の家屋もあり、テントで暮らす被災者も多い状況です。モロッコ政府はテント配付を行っていますが、アクセスが困難なため依然としてテントを届けられない地域が多数あります。

被災地においては、マットレスや毛布などの生活用品、テント、越冬のためのジャケット、ヒーターなどの支援物資が必要とされています。また主に畜産、農業に従事する人々は、生計向上のための手段を獲得しなければなりません。さらにモロッコは災害が少ないため、慣れない災害に直面する被災者を対象とした心のケア（心理社会的支援）も必要となります。

グッドネーバーズはこれらのニーズに対し、現地パートナー団体であるIBC（International Blue Crescent）とともに、現地の40世帯に対して、それぞれ40ドル相当の食品の配付を行いました。また今後、協働事業として、大都市カサブランカにて物資の調達を行い、約200世帯に対して衛生用品や食料の配付を継続する予定です。

今後は、医療従事者からなる団体Shifaと連携してPSS（心理社会的支援）の活動を行うほか、トルコのNPO法人Ataa Foundation と協働して食糧や衛生用品、生活用品の配付なども行う予定です。また、心理社会的支援の実行に向け、チャイルド・フレンドリースペース（CFS）の設置準備を行います。