寄付受付開始日:2023/06/08
更新日:2024/10/11
紛争や干ばつが原因で、エチオピア国内で避難生活を送っている人々は460万人にものぼるといわれており、2千万人以上が食糧支援を必要としている状況が続いています。緊急支援を必要とする人の数は国民の内23%にまでおよび、世界で1番多いとされています。
近年深刻な干ばつにより現地の生活は厳しくなっています。40年に一度といわれるこの干ばつは、水・食糧不足、栄養状態の悪化などの多くの苦しみを人々にもたらしています。
さらに、エチオピアでは、2020年より紛争が激化し全土にわたり多くの民間人が殺害され、病院や学校などの公共施設も破壊や略奪により深刻な被害を受けました。
「一日に1食しか食べられない日もあります。その1食ですら、一つのパンを3,4人で分け合うこともあります。この状況が続けば多くの人が亡くなってしまいます。」
避難民リーダーがこのように語っているほど、現地では食料が不足しており、ひとりひとりが十分に栄養をとれているとは言い難い状況です。この状況が続くことでさらに多くの命が危機にさらされてしまいます。
この危機的状況を受け、グッドネーバーズ・ジャパンは【エチオピア 命をつなぐ支援】プロジェクトを開始しました。
本プロジェクト【エチオピア 命をつなぐ支援】では、食糧支援、所得向上、公共サービスの復興や平和構築などの活動を行っています。これらの支援を通し、人々の生活、そして地域全体の復興に寄与することを目指します。
エチオピアの人々の命をつなぐため、本プロジェクトへのご支援をお願いいたします。
Yahoo!ネット募金によるご寄付は、グッドネーバーズが行うエチオピアの支援活動に大切に使わせていただきます。
<予定している使途内容>
・食糧支援・乳幼児と妊産婦を対象とした栄養補助支援
・紛争の影響を受けた学校や医療施設の復興
・難民、国内避難民や帰還民、その他弱い立場にいる人々に対する生計・職業支援
・平和構築
活動報告は随時当団体ウェブサイト上で報告いたします。
グッドネーバーズ・ジャパン エチオピア命をつなぐ支援
更新日:2024/10/11
エチオピアでの平和構築事業の1年次を無事に終了し、多くの成果を上げることができました。
本事業は、エチオピア南部のゲデオ県・西グジ県において、国内避難民、帰還民およびホストコミュニティーの双方を対象に、生計基盤の拡大・安定化と、異民族間の調和が促進されることを目指して行われました。
【生計基盤の拡大・安定化】
紛争によって家や農地を失った人々に対して、生計手段となる家畜を提供し、彼らの経済的な自立に貢献しました。
また、現地行政の農業担当員へ研修を行い、事業終了後も継続的に、限られた農地や家畜で最大限の収入を得るために適切な助言を受けられるようになりました。
【社会統合】
現地のさまざまなコミュニティーにおいて研修や教育を行い、対話やイベントを通じて平和の重要性と紛争解決方法について考え、平和のための行動を実施してきました。
さらに、異なる民族の子どもたちが通えるよう小学校の教室を増築し、教育環境を整えました。
これらの活動によって、人々は平和を維持するための知識と経験を身につけ、異なる民族でも信頼関係を築き、地域社会の結束力と絆を強めることができました。
【今後の支援について】
皆さまのご寄付や励ましのお言葉が私たちの活動を支える大きな力となり、今年次の成功を実現することができました。心から感謝申し上げます。
平和構築の道のりはまだ続きます。本事業の2年次事業を含め引き続き支援を行ってまいりますので、皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げます。
計520世帯、2,363人の国内避難民を対象に、1カ月に必要な現金7,000ブルを2カ月間給付。7,000ブルは最低限の食料や生活必需品を購入できる金額で、より脆弱(ぜいじゃく)な150世帯にはさらに1カ月分、追加で支援しました。
「多様なニーズに応える現金給付支援」
避難所の食料不足や栄養状態の悪化、過酷な生活の長期化で若者の非行も目立っています。必需品も多く、けがや病気を抱える世帯では治療費や薬代、小さな子どもを抱える世帯では衛生用品が欠かせません。
グッドネーバーズ・ジャパンはそれぞれのニーズに対応するため、現金での支援を行いました。給付後のアンケートでは「より安価な望まない食品に頼っている」、「友人や親せきから分けてもらう食料に頼っている」、「大人が食べる量を減らす」と答えた人の割合が減少しました。
「持続性のある生計向上を促す起業・就業支援」
慢性的な食料不足には一時的な支援では限界があるため、若い避難民向けに起業支援と就業支援を行いました。起業支援では50人の若者がビジネスプランの策定や会計帳簿の付け方などの研修を受け、提供した起業資金を元に野菜の小売や喫茶店、畜産などさまざまなビジネスを始めました。また、避難所周辺の工場への就業支援も行い、54人の若者が仕事を見つけることができました。
「起業した避難民の男性の次なる目標」
グッドネーバーズの支援で理髪店を開いたウォンディさん(仮名)は、紛争から逃れた後、起業支援を受けて理髪店を開業。現在、週6日営業し、1日400ブルの売上を達成。経費を賄い、借金返済後も27,000ブル以上の貯金を持つ。将来は市内中心部に店を移し、事業拡大を目指している。
グッドネーバーズ・ジャパンは、今後も紛争によって奪われた希望を取り戻す支援を行っていきます。皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。
グッドネーバーズ・ジャパンは2024年3月より、エチオピアのソマリ州アオバレおよびシェデル難民キャンプとその周辺地域で、難民の経済的自立を促進し、劣悪な住環境の改善を目指すプロジェクトを開始しました。
エチオピアはアフリカ第二の難民受け入れ国であり、多くの難民が安定した仕事を持てず、経済的な自立が困難な状況です。特にソマリ州では、基礎的社会サービスへのアクセスや居住環境の悪化、生計手段の少なさといったさまざまな課題が存在しています。
この状況に対し、グッドネーバーズ・ジャパンは2つの支援活動を行っています。
「シェルター建設支援」
簡易的なシェルターに住む多くの難民のために中長期的に利用できるシェルターを新たに建設し、住環境の向上を図ります。難民やホストコミュニティーの若者には、建設技術や施工管理に関する知識を提供し、建設リーダーとして雇用を生み出します。これにより、若者が実践的なスキルを習得し、社会とつながる機会を提供しています。
「家畜提供を通じた生計支援」
安定した収入源を持たない世帯に家畜を提供し、育成・販売に関する研修を行います。ヤギや羊、鶏などの家畜を提供し、地域全体で持続可能な畜産活動を推進します。組合の設立やマーケティング手法の研修もサポートし、地域全体の経済的自立を促進します。
2024年5月14日には、本プロジェクトの開会式を行いました。在エチオピア日本大使館やエチオピアの難民支援局(Refugees and Returnees Service)をはじめとする現地行政関係者、難民代表の方、その他現地で活動するNGO職員の方々にも参加いただき、本事業の紹介や事業に対しての意見交換をしました。
私たちグッドネーバーズ・ジャパンは、厳しい状況で暮らす人々が、家族と安心して暮らし、経済的にも自立できるようサポートしてまいります。
引き続きご支援のほどなにとぞよろしくお願いします。
グッドネーバーズ・ジャパンは過去に紛争が起こった地域での平和構築活動を行っています。
1.学校の施設整備
グッドネーバーズが事業を行っているジェルド小学校では教室が足りず、教室内も暗く空気がこもっていて教育施設としての環境は整っていませんでした。学校は争った民族間の土地の境界にあり、生徒の民族割合も半分半分です。グッドネーバーズは子どもたちが両民族の平和の架け橋になることを目指し、壁に平和の象徴が描かれた4教室の増築を行いました。
2.平和教育と平和クラブ
グッドネーバーズは地域の平和を考える平和クラブを作りました。
メンバーが集まり、平和に関するトピックについて話し合いました。
平和について紛争による混乱を経験している子どもたちからは「紛争や暴力の心配なしに学校で勉強ができること」「友だちと一緒に学べること」「自由にどこでもいけること」と懸命に答えました。
また平和を作っていくためにどうすればいいかについては「一緒にサッカーをすること」「困っていたら助け合うこと」「民族関係なく、そして差別などせずに一緒に勉強すること」と答えました。
平和教育活動後には平和クラブを中心として、自分たちからできる平和活動を行いました。
学校の周りの掃除、学校で採れたトウモロコシの貧しい家庭への配布、朝礼時に平和の大切さを唱えるなどの活動を行いました。またあるメンバーは平和への希望と願いを込めたオリジナルの歌を作りました。
3.最後に
教育状況は少しずつ改善し始めましたが、課題はまだ山積みです。
皆さまのご支援が子どもたちのより良い未来へとつながります。エチオピアへの支援のご協力お願いいたします。
今回は避難民の生計向上を目指した支援についてご紹介します!
グッドネーバーズ・ジャパンは、エチオピアのアムハラ州北シェワ県の避難所にて、国内避難民の方々が自立し、また自尊心を持った生活ができるような環境づくりのため、現金支給と起業支援事業を行いました。
1.現金給付
子どもが多い家庭や妊産婦、慢性疾患を持つ人がいる家庭などに現金給付を行いました。支給金額は公的な調査で設定されたひと月の最低限必要とされる金額です。
2.起業支援
国内避難民はいつ故郷に帰ることができるのか見通しが立たないことも多く、経済的に不安定な生活を送っています。また不安定さから希望を失ってしまう人たちもいます。
このような人々が希望を持って生活するために野菜の小売りや露店のビジネスを始めるための資金提供やビジネススキル研修を実施しています。
3.女性の自信を取り戻すための支援
多くの女性たちは避難生活の中で、家事や子育てをしながら手工芸品を作っています。現地市場では低い価格がつけられてしまいます。そのため、稼ぎは非常に少なく、物乞いをしたり、外部からの援助を待つ日々を過ごしています。
そこでアムハラ州デブラブラハンの避難所では女性を中心に経営ノウハウの研修とビジネスの立ち上げ資金提供を行いました。
資金提供を受けたベレデチさんは「グッドネーバーズの支援を受けてから、私の生活は一変しました。研修と資金提供とともに受けたフォローアップのカウンセリングは、もう一度私の人生に希望を持たせてくれました。」と語りました。
グッドネーバーズ・ジャパンはこれからもエチオピアの人々や難民の人々が最大限に夢や希望を持って生活ができるように支援活動を行って参ります。
今回はグッドネーバーズ・ジャパンがエチオピアで行う平和構築事業を通じた現地の声をお届けします!
エチオピアでは、近年民族間の紛争が増加しており、約290万人もの人々が居住地から避難しています。また、難民を受け入れるコミュニティー(以下「ホストコミュニティー」)でも、文化的・言語的な違いなどにより難民との間に緊張関係が走り、時に武力衝突へ発展するケースもあります。これを受け、民族間の紛争を予防し、持続可能な平和を実現するため、私たちは2つの異なる地域にて平和構築事業を実施しています。
1.異なる民族間の社会統合支援
エチオピア南部では、約5年前に紛争を経験した異なる民族の代表を集めて研修を行い、共に平和を作る仲間として、今後どのように協力して平和を作っていけるかを話し合っています。
ある参加者が「平和とはトウモロコシのようなものだ」「平和は一日で実がなるものではなく、毎日水をあげたり、おひさまを浴びることで大きく成長していく。もしも土が汚染されたら実は大きくならないし、虫に食べられたら実はならない。一度実がなったからといって世話をやめるとすぐに枯れてしまう」と発言した際には、同地域の主な作物であるトウモロコシを使った的確な意見に、参加者から大きな拍手が生まれました!
2.難民とホストコミュニティー住民の交流イベント
エチオピア西部では、南スーダンやスーダンからの難民とホストコミュニティーの間の対話や平和的共存を推進しています。普段交流の少ない難民とホストコミュニティーの住民が交流できるよう、2023年7月にはサッカー大会と伝統的音楽のパフォーマンスのイベントを主催しました。参加した難民からは、「イベントによって、難民とホストコミュニティーが壁を乗り越え、これからずっと続く協力と友好関係の礎になった」という感謝の手紙が届けられました!
安心して夜眠れること、大切な人と楽しい時間が過ごせること、おいしいご飯を食べられること、ゆっくりコーヒーが飲めること、たわいもないことで笑えること、こんな日常のすべては平和なしに得ることはできません。今後も私たちは、エチオピアの人々が平和で安心した毎日を送っていけるように支援を続けてまいります。
10月16日は「世界食料デー」です。最新の「食糧危機に関するグローバル報告書」によれば、世界48カ国で2億3,800万人が急性食料不安に陥っており、エチオピアでは紛争や干ばつにより1,900万~2,000万人が食料不安に直面しています(※1)。
グッドネーバーズ・ジャパンは、2022年12月から2023年8月までの間に、エチオピアのアムハラ州北シェワ県デブレビルハン市近くの国内避難民を対象に食料支援を実施。1,025世帯に緊急の食料を、妊産婦250人と5歳以下の栄養状態のよくない子ども200人に栄養補助食品を配付しました(※2)。
(※1)食料安全保障の状況を分類するためのグローバルなスタンダードである、1から5までの段階で飢餓の深刻さを評価するIPC(Integrated Food Security Phase Classification)において、「危機」の意味を示すIPC3以上の状態。IPC3になると食料不足や栄養失調が広範囲におよび、死亡率が上昇する可能性があります。
(※2)当事業は、ジャパン・プラットフォームの助成ならびに皆さまからのご寄付により実施しています。
国内避難民キャンプでは、紛争から逃れてきた人々が2年以上住み続けており、その数は増え続けています。キャンプ内の生活は困難で、食料の確保が重要な課題となっています。グッドネーバーズは、4カ月分の食料を配付し、栄養失調の妊産婦と子どもたちには栄養補助食品を配付しました。
しかし、食料援助だけではなく、生活用品も必要とされていることが、これまでの活動を通して明らかになりました。また、食料に関しても、料理のためにはより多くの食材が必要です。これを受けて、2023年10月からは食料を現物配付するのではなく、必要最低限の食料および生活用品を購入するための現金を給付する新しいプロジェクトを開始することになりました。
さらに、避難生活が長期化していることから、人々が生活を自立させるための起業・就業支援も行います。これまでも、グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフはキャンプ視察時に、過酷な生活の中でもどうにかして生計を立てようとする力強い女性の姿を目にしてきました。
国内避難民が再び自分の食料を自分で賄えるような未来のために、私たちは今後も事業に取り組んでまいります。
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グッドネーバーズ・ジャパンは、世界40カ国以上で活動する国際グッドネーバーズ・インターナショナルの一員です。グッドネーバーズは、1996年に国連経済社会理事会(UN ECOSOC)からNGO最高資格である総合協議資格を取得しています。
グッドネーバース・ジャパンは2004年に開設され、現在アジア・アフリカの7カ国で、子どもたちが笑顔で安心して暮らせるための支援活動を行っています。また、2013年より、公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受け、2017年からは新たに国内の子どもの貧困対策に取り組んでいます。
ビジョン
子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会
ミッション
国内外のパートナーとともに、貧困および差別の原因や災害・紛争による脅威を取り除く
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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