寄付受付開始日:2022/09/07
更新日:2024/10/16
人々が安心して健康に生きていくためには、水や衛生サービスへのアクセスが欠かせません。しかし、モザンビーク共和国では、人口のわずか61%しか安全な水へのアクセスがなく、農村部ではその割合が49%まで下がってしまいます[*1]。
また、農村部では、こうした水へのアクセスが未整備なだけでなく、家にトイレがないことにより、野外排せつ率がサハラ以南のアフリカで最も高い国の一つである36%となっています。こうした不衛生な状況により、人々は下痢だけでなく、命に関わる赤痢、コレラなどの感染症の危険に晒(さら)されており、モザンビークでは、死亡率の16%はこうした水衛生環境の未整備によるものだとされています[*2]。
私たち、グッドネーバーズ・ジャパンはそうしたモザンビークで、水衛生設備の整備やトイレの建設を通し、地域の衛生環境を改善させ、人々の命と暮らしを守っています。2023年は主にガザ州、カーボデルガード州で活動を行っています。
例えば、以下のような活動を行っています。
給水タワー建設を通した地域での給水システム作り
これを通し、安全な水を確保することが難しいモザンビークの農村部で、人々が生活に必要な水を手に入れることができるようになります。また、建設した給水施設を地域の人々が管理していくことができるよう水衛生委員会を作り、管理方法の研修を行っています。
衛生啓発とトイレ建設
コミュニティー主導の衛生開発手法(Community Led Total Sanitation: CLTS)などを用い、地域での衛生意識の啓発活動を行っています。また、トイレ建設に必要なスラブ(トイレの床)の建設方法を地域の人々にトレーニングし、作ったスラブを配付することで、トイレ建設のサポートを行っています。これにより、地域の衛生環境が向上し、健康な暮らしを送ることができるようになります。
[*1]UNICEF,2021
[*2]World bank,2018、USAID,2020
Yahoo!ネット募金によるご寄付は、モザンビーク共和国ガザ州、カーボ・デルガド州での給水施設建設や各家庭・学校でのトイレ建設、公衆衛生を向上させるための人材育成など、水衛生支援活動に大切に使わせていただきます。
皆様からのご寄付で、モザンビークの農村地域や紛争の影響がある地域に健康な暮らしを送ることができる環境が整います。命と健康を守る水、衛生事業にあたたかいご支援をお願いします!
あなたの支援でできること
・300gのせっけんを5人に支援(500円)
・最低限の健康を守るための緊急衛生用品支援(歯ブラシ、歯磨き粉、せっけんなど)(1,000円/世帯)
・家庭用トイレ設置のための材料や工事に必要な用具支援(3,500円/世帯)
活動報告は随時当団体ウェブサイト上で報告いたします。
更新日:2024/10/16
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国カーボデルガード州ペンバ市シュイバ地区にて、対象の学校を中心に水衛生環境の改善や、衛生に関する正しい知識や適切な習慣を身につけていくことを目的に活動しています。
「リーダーを決めて週に一度セッションを行います」
各学校の生徒の中から、衛生環境を率先して改善し模範的存在となるWASHリーダーを選出し、トレーニングを実施しました。リーダーたちは、熱心に質問したりメモを取りながら、衛生管理に関する知識を深めました。
研修後は、各クラスで授業が始まる前に15分ほどのセッションを開始。週に1度、衛生管理や月経管理に関する話をする時間を設けました。正しい知識への理解を深め、偏見や誤解をなくし、女性が安心して過ごすことのできる環境作りに取り組んでいます。
「洗って繰り返し使える生理用ショーツを配付しました」
事業開始時の調査で「生理中に学校へ行けない」と答えた女子生徒が13%いました。これは、生徒たちの月経への理解不足により、経血で汚れた服を男子生徒がからかったり、厳しい経済状況により生理用品を買えなかったり、安心して生理用品を交換できる環境が整っていない事などが原因です。
2024年9月には、全ての女子生徒が生理中であっても学校に通い勉強が続けられるよう、対象の2つの学校の生徒1,956名に生理用ショーツを配付しました。この生理用ショーツは、経血を吸収する役割のタオルを取り付ける事ができ、交換・洗濯して繰り返し使うことのできる仕様で、配付の際に使い方も説明しました。
「おわりに」
引き続き、モザンビークの水衛生環境を整え、月経管理を含めた衛生に関する正しい知識や適切な習慣を身につけていくための啓発活動を続けてまいります。皆様の寄付が、モザンビークの人々の健康で安全な暮らしを実現します。
あたたかいご支援をお願い申し上げます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国カーボデルガード州ペンバ市シュイバ地区にて、新たな水衛生事業を開始しました。対象校中心に、水衛生環境を整備し、地域の人々が衛生に関する正しい知識や適切な習慣を身につけていくことを目的としています。
【月経教育と衛生管理】
モザンビークの学校では月経教育が十分にされておらず、女の子たちは親族から初潮に関する情報を得ています。地方に行くほど月経に関する話題はタブー視され、正しい知識の普及が困難です。そこで、当事業では、対象校にて月経教育を実施します。
事前の調査で、間違った情報(例えば、月経中は料理をしてはいけないなど)が広まっていることが判明しました。
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビークの学校で行った調査を基に、月経中の身体の変化や正しい対処方法についてまとめた紙しばい形式の教材を開発しました。この教材を使って、週1回のペースで対象校の教員と共に生徒に月経教育セッションを行い、生徒たちが正しい知識を身につけるようサポートしています。
【活動内容】
当事業では、併せて保健室を建設し、月経だけでなく体調不良やケガをした生徒が休めて、簡単な治療ができる場所も整備します。
モザンビークの学校に保健室がないため、グッドネーバーズ・ジャパンは現地行政と学校に保健室の目的と利用方法を説明し、衛生環境の改善に貢献する体制を整えます。
また、各対象校から選ばれたWASHリーダーが代表として衛生啓発活動を推進します。彼らはグッドネーバーズ・ジャパンの支援を受けながら、月経教育を含む衛生環境の向上に向けた行動改善を目指します。
【終わりに】
皆様のご寄付が、モザンビークの人々の健康で安全な暮らしを実現します。
水衛生事業への温かいご支援を引き続きよろしくお願い申し上げます。
【野外排せつの現状と課題】
日本では外出時、「トイレに行きたい」と思い辺りを見回すと、コンビニやレストラン、駅など、トイレを借りられる場所が多くあります。また日本では農村域でも、2~3時間先の予定が分かっていれば、早めにトイレへ行くなどして、対処することができます。
しかし、モザンビークでは、特に農村域において、トイレを持たない家庭が多いのが現状です。UNICEF(国際連合児童基金)によると、モザンビークの人口のおよそ23%、約710万人がいまだに野外排せつをしていると推定されています。また、野外排せつを完全になくすには今から40年以上かかると予測が立てられています。
【活動成果】
グッドネーバーズ・ジャパンは同国カザ州ジブト郡にて、2023年3月から1年かけて野外排せつゼロに向けた住民への啓発活動や家庭用トイレの建設、小学校のトイレ建設・修繕に取り組みました。
その結果、2024年3月12日、27日、28日の3日間、中央政府・ガザ州政府・ジブト郡政府行政官による評価視察を経て、6コミュニティーにて、野外排せつゼロ達成の認可が下りました!
これを受け、各コミュニティーでは「野外排せつゼロ達成」を示す看板が設置されました。
改めまして、日本の皆さまのご支援に感謝いたします。
2024年3月24日よりグッドネーバーズ・ジャパンのモザンビークでの事業は3年目に入り、事業地をマバラネ郡という地域へ移し、活動をスタートしました! 今後も引き続き事業の進捗(しんちょく)やニュースをお届けしてまいります。
モザンビーク・ガザ州で建設をしていた給水施設3基が完成し、2024年1月末に給水施設の管理委員会メンバーへの維持管理研修および現地行政への引き渡し式を実施しました。
建設した給水施設は、生活用水をくむ水くみ場に加え、洗濯場を備えています。洗濯は一度に大量の水を必要とするため、洗濯場を設置する事により、洗濯用の水を持ち帰る負担が軽減されます。
引き渡し式では、集まった住民の皆さんが歌って踊って、お祝いモードに包まれました。
水くみ場の使用方法を実演する中で、ジェリカン(20Lほどの水を運ぶタンク)に水をためながら、住民の方々がその場で水を飲み始める一幕もありました。
今後、グッドネーバーズ・ジャパンは衛生委員会メンバーが順調に維持管理を続けているかを、事業期間を通してモニタリングし、アフターフォローを続けていきます。
皆様のご寄付が、モザンビークの人々の健康で安全な暮らしを実現させます。水衛生事業への温かいご支援を引き続きお願い申し上げます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、11月19日の世界トイレの日に合わせ、衛生啓発イベントを開催しました。イベントは、2023年11月初旬にトイレの建設が終了した事業対象の5校で実施しました。
【イベントの詳細】
日程:2023年11月15日~17日
参加者:生徒、先生、ヘルスセンターの職員、グッドネーバーズのスタッフ
参加生徒数:5校の生徒 計589人
イベントでは、学校の衛生担当の先生とヘルスセンターの職員が、グッドネーバーズ・ジャパンから提供された紙芝居教材を使って、トイレを使うことの大切さや、トイレを正しく使うことで病気の予防につながることを説明しました。その後、寄贈したモップやほうき、バケツ、洗剤などの掃除用具キットを使って、実演を交えながらトイレ掃除の方法を教えました。
また、女子生徒を対象に月経を学ぶワークショップを実施しました。事業対象地のような地方のコミュニティーでは、月経について話すことはタブーとされ、正しい情報を得るのが難しい状況にあります。
ワークショップを実施するにあたり、はじめにグッドネーバーズ・ジャパンはイベント実施校で、月経について知っている事を聞き取り調査しました。その結果、以下のようなうわさが信じられていることがわかりました。
・月経中の女性は汚れているので、水くみや農作業などの家事をしてはいけない
・月経中の女性は料理をしてはいけない
・痛みを悪化させるので、裸足になってはいけない
ワークショップでは、これらのうわさに加え、WASHクラスター(※水衛生の分野の事業を実施する団体や国際機関が情報交換をする集まり)から収集した、モザンビークの他の地域で信じられている月経に関するうわさやタブーの情報をまとめ、クイズ形式で問題を出題しました。グッドネーバーズの事業スタッフは、これらの情報が正しいか間違っているかを生徒たちと一緒に考えた上で、生徒たちに正しい情報を伝えました。
このワークショップを通して、以下のメッセージを生徒たちに伝えました。
・月経があることは、健康である証拠です。月経周期は身体の健康状態を示しているので、月経周期を記録し、月経不順が続く場合は、病院に相談しましょう。
・月経は隠したり公表したりする必要はありません。また、恥ずべき事でもありません。不安なことがあれば、信頼できる友人や家族、医療従事者に気軽に相談しましょう。
また、洗って繰り返し使えるサニタリーショーツを配り、正しい使い方や洗い方、そして月経の仕組みを説明しました。サニタリーショーツを受け取った生徒たちからは、「説明してもらった通りに、洗濯しながら大切に使います。」、「まだ月経は始まっていないので、初経までお母さんに仕舞っておいてもらいます。」といった声を聞くことができました。
対象校の1つでは、イベントの最後に代表生徒が感謝の手紙を読んでくれました。手紙の中で、「イベントで教わった衛生行動を守り、新しい学校のトイレ掃除をすることを約束し、この経験を家族など他の人とも分かち合います。」と話してくれました。
10月15日は世界手洗いデー。この日を記念して、グッドネーバーズは、トイレ建設の支援をしている5つの学校にて、手洗いの大切さを伝えるイベントを開催しました。
【イベントの詳細】
日程:2023年10月16日~20日
参加者:生徒、先生、ヘルスセンターの職員、グッドネーバーズのスタッフ
参加生徒数:5校の全生徒 計788人
イベントでは、学校の衛生担当の先生が、グッドネーバーズから提供された紙芝居教材を使って、せっけんや灰を使った手の洗い方を教えました。その後、グッドネーバーズのスタッフがバケツとせっけんを使って洗い方の手本を見せました。
この実演では、爪や指の間、手首など丁寧に洗うべき場所や、手を洗った後は、蛇口も水で洗ってから閉めることを説明しました。また、ヘルスセンターの職員は、多くの病気が不適切な手洗いから生じることを説明しました。
手洗いの大切さを学んだ後は、正しい洗い方を実践すべく「手洗い選手権」を開催しました。選手権では、多くの子どもたちが正しい手洗いを披露できました。はじめの実演が、生徒たちが視覚的に正しい手洗いを理解するのに役立ったことが分かりました。
イベントの最後には、学校に蛇口付きバケツとせっけんを寄贈しました。さらに、正しい手洗いができる環境を維持するために、常時せっけんを備えるよう学校長にお願いしました。学校長からは、グッドネーバーズへの感謝の言葉と、今後もこのようなイベントを続けてほしいという要望がありました。
手洗いイベントから1カ月たち、対象校の先生に生徒たちの行動の変化について聞き取りをしたところ、「生徒たちはトイレ使用後に必ず手洗いをするようになりましたし、私たちもそれが続くように、指導を続けていきます。」とコメントをいただきました。
皆様からのご寄付で、より多くのモザンビークの人々が健康で安全な暮らしを送ることができます。モザンビークの人々の命と健康を守る、水・衛生事業にあたたかいご支援をお願いします。
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国ガザ州にて水衛生事業を展開中です。現状、対象地域であるガザ州シブト郡では、40%の住民が家庭トイレを所有せず、野外排せつが習慣化しています。このため、ハエが、野外排せつ物と家庭で料理された食事や飲料水を行き来し、病原菌を運ぶことで下痢などの原因になっています。
USAID(アメリカ合衆国国際開発庁/非軍事の海外援助を行う独立した連邦政府機関)によると、モザンビークの5歳未満の子どもの死亡率は16%であり、世界で最も高い国の一つとなっています。多くの子どもたちが命を奪われている原因の一つが、水衛生環境の未整備です。このような理由で、USAIDは、モザンビークを2023年度“水衛生および保健衛生の支援優先度の高い国(HPC=High Priority Country)”に挙げています。(USAID PRIORITY COUNTRIES参照)
水衛生環境改善のため、グッドネーバーズ・ジャパンは2023年9月初旬に、家庭トイレの建設に必要なスラブ (トイレの床板パーツのこと。掘った穴の上にスラブを設置することでトイレを作る)の作成研修を実施しました。ここで、グッドネーバーズ・ジャパンは、スコップやメジャーなどの道具からセメントなどの材料を提供しました。
この研修の目的は、以下2つです。
1. 新たな世帯ができた際に、地域住民だけの力で新しいトイレを建設できるようにすること
2. 自分たちでトイレを作ることでオーナーシップを育み、清掃を心がけて大切に使い、適切な維持管理を促進すること
2023年は、対象の6コミュニティーで、合計1,684枚のスラブを作成中です。年内に全6コミュニティーで作成と配付を完了し、各家庭にトイレが整備される予定です。これにより地域の衛生環境が改善され、住民が下痢などを患うことなく健康的に過ごせるようになると期待されます。
モザンビークの水衛生環境改善に向けたグッドネーバーズ・ジャパンの取り組みを、ぜひご支援ください。
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国ガザ州にて水衛生事業を実施しています。2023年6月に開始した2基の給水施設の修繕作業が無事に完了し、2023年8月初旬から住民の皆さんが安全な水へアクセスできるようになりました。
この2基の給水施設は、何年も前に建設されましたが、ソーラーパネルの故障などを理由に使えなくなりました。しかし修理のための予算が確保されていなかったために、長期間修繕されずに放置されていました。同じ事を繰り返さないために、グッドネーバーズ・ジャパンは、現地政府と協力し、この2つの給水施設を管理する水衛生委員会のメンバーに対して維持・管理についての研修を実施しました。
事業期間を通して、修繕した給水施設が水衛生委員会によって正しく維持・管理し続けられるよう、フォローアップを続けていきます。
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グッドネーバーズ・ジャパンは、世界40カ国以上で活動する国際グッドネーバーズ・インターナショナルの一員です。グッドネーバーズは、1996年に国連経済社会理事会(UN ECOSOC)からNGO最高資格である総合協議資格を取得しています。
グッドネーバース・ジャパンは2004年に開設され、現在アジア・アフリカの7カ国で、子どもたちが笑顔で安心して暮らせるための支援活動を行っています。また、2013年より、公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受け、2017年からは新たに国内の子どもの貧困対策に取り組んでいます。
ビジョン
子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会
ミッション
国内外のパートナーとともに、貧困および差別の原因や災害・紛争による脅威を取り除く
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
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