• 少女の2人に1人が18歳になるまでに結婚する国があります

  • 概要
  • 活動情報 2018年6月01日 更新

お祝い事であるはずの結婚。しかし早すぎると……

「あの子は今月でこの学校を中退するんだ。結婚するから」
これは、私(グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフ飯島)が訪れたバングラデシュの、ローカルNGOが運営する小学校で聞いた話です。

母20歳、子ども8歳、7歳、3歳。いくつかの国では珍しいケースではありません

上の画像は、そこで見せてもらった入学申込書の一部です。母親が文字を書けなかったので、先生が代わりに書いていました。入学希望者は8歳の女の子。父親は40歳、母親は20歳で、さらに下に2人の子どももいました。私ははじめ、これは特殊な例なのかもしれないと思いました。しかし、他の入学申込書も同じような状況で、入学を希望する7~10歳の子どもの母親はほとんどが20歳前後でした。

バングラデシュは児童婚の割合が世界で最も高い国の一つで、52%の女性が18歳未満で結婚し、そのうちの3分の1以上は15歳未満で結婚しています。(UNICEF調べ)

結婚、児童労働。さまざまな理由で教育の機会が奪われています

早すぎる結婚で、未来を奪われる子どもがいます

「貧しくて家に食べるものがないから」
「若い娘のほうが結婚持参金が少ないから」
「進学試験に合格しなかったから」
「11歳を過ぎたころから、周りからも娘を結婚させろとプレッシャーがかかる」
このような理由で本人の意思とは無関係に、結婚させられる少女たちがいます。

彼女たちの嫁ぎ先での立場は低く、体と心の準備が整わないまま出産する子どもも少なくありません。十分な教育を受けられなかった彼女たちは字も書けないまま、家や子ども、自分に関する意思決定もできずに夫や他の誰かに頼って生きていかざるを得ません。
このような児童婚は、私たちがお祝い事だと考える「結婚」とは別物で、少女の可能性・未来を永遠に奪うものです。

グッドネーバーズの小学校がなければ読み書きもできないまま結婚していたと思います(ララさん 16歳 チャド)

国際NGOグッドネーバーズはアジア・アフリカのさまざまな国で、子どもたちが児童婚・児童労働により教育の機会を奪われることなく、心身ともに健やかに成長できるよう、さまざまな活動をしています。教育支援や女の子の権利啓発のほかにも、さまざまな方法で子どもや地域全体をサポートしています。

少額からでも、毎月の継続的なご寄付をいただけますと大きな支えになります。
毎月100円をご支援
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(引用 世界子供白書2004 コフィ・A・アナン元国連事務総長の言葉より)
「女子を教育するということは家族全体を教育するということである。そして家族に当てはまることはコミュニティーにも、最終的には国全体にも当てはまる。研究に次ぐ研究の成果を通じて私たちが学んできたのは、女子の教育以上に効果的な開発手段は存在しないということである。」

女の子が教育を受けると、保健・衛生、栄養などの知識を得るため乳幼児死亡率やエイズウイルス(HIV)感染率の減少に効果があることや、女子の就学率が高いほど国内総生産(GDP)も上がるということは、国連や世界銀行の調査でも報告されています。女の子への教育は個人の可能性を伸ばすだけでなく、地域や社会全体、そして彼女たちの子どもの世代にもその効果がつながるものなのです。

児童婚を免れたカビタさん

結婚を免れ学校に戻れたカビタさん(写真中央)

「私の名前はカビタです。12歳で5年生です。私の住むルヒガオン村は、他の地域よりも貧しく、多くの村民が農業で生計を立てています。識字率は低く、迷信がひろがっています。
ある日、試験の準備をしているとき、会ったこともない私の結婚相手が今度家に来ると知らされました。『私はまだ12歳なのに!』。
私の家庭は貧しく、両親は負担を減らすために私を嫁がせたかったのです。また両親は結婚は社会的評価が上がると考えています。

私はこれまで、グッドネーバーズ・バングラデシュの児童婚防止や出生届キャンペーンに参加してきたので、早すぎる結婚が及ぼすマイナスの影響や出生届の大切さを知っていました(出生届がされていないと、年齢を偽って子どもを結婚させるケースがあります)。私は自分の出生届を出し、地方政府から出生登録をもらっていました。また、12歳という年齢で結婚することは違法だということも知っていました。

私はまだ結婚したくないと両親に伝えましたが、聞いてもらえませんでした。そこでグッドネーバーズに相談すると、家に来て両親に私の意思を一緒に伝えてくれました。それで両親も早婚が違法で、私の将来の可能性を妨げるということをわかって結婚を取りやめてくれたのです。これで安心して勉強を続けることができるようになりました。」

グッドネーバーズは、バングラデシュでは2012年から児童婚防止のキャンペーンを実施しています。過去には3カ月間で10件の児童婚を防止しました。すべての活動地域に子ども委員会を設置し、子どもたち自身が意見や権利を主張できる場を作り、児童婚の問題を地域に発信しています。
また、子ども達が学び続けられる環境を作ると同時に、女子教育が子どもたちの将来、貧困削減へ及ぼす効果について啓発を続けています。

STOP CHILD MARRIAGEキャンペーンに参加する女子生徒たち(2018年2月 バングラデシュ)
グッドネーバーズの活動内容

寄付金の使いみち

グッドネーバーズは、子どもたちが児童婚や児童労働、水くみなどの家事労働により教育の機会を奪われることなく、質の高い教育を受け心身ともに健やかに成長できるようさまざまな活動をしています。
家庭訪問やキャンペーンによる児童婚防止や子どもの権利啓発の他、教育や、医療保健、保護者の収入向上など、世界が抱えるさまざまな課題に多角的に取り組むことで、途上国の子どもが貧困の連鎖から抜け出すことができるよう支援しています。

本募金によるご寄付は、このような途上国の女の子を含む子どもたちの環境を改善するための事業に使わせていただきます。