寄付受付開始日:2018/03/20
更新日:2024/03/21
安全な水にアクセスできない環境は、人々の心身の健康を害し、時に命を奪います。また、水を手に入れるための重労働で、健康的に育つ権利や教育の機会を奪われる子どもたちがいます。
安全な水や適切なトイレを利用できない人々は、病気のリスクが高く、学校へ行く時間を犠牲にして、1日何時間も汚れた水を得るための水くみに費やします。これでは貧困の連鎖から抜け出すことができません。
その一方、日本の生活用水の使用量は1人平均289.6L/日(国土交通省)。グッドネーバーズが活動する国では、井戸や池へ1時間以上かけて水をくみに行かなければならない子どもがたくさんいますが、彼らが水を運ぶバケツが20Lだとすると、15往復分の水を私たちは1日に使っている計算です。
3月22日は国連が定めた「世界水の日」。きれいで安全な水を世界中の人々が使えるようになるにはどうしたらいいのか考えてみませんか。
グッドネーバーズは、2016年、浄水器支援を35,088人、トイレや手洗い場等の衛生設備の支援を30,765人の人々へ届けました。また、キャンペーンや衛生教育を通して22万人以上の人々に安全な水を使うことの意味を伝えています。
きれいな水を届けるほかにも、さまざまな方法で子どもを、地域全体をサポートしています。
少額からでも毎月の継続的なご寄付を頂けますと大きな支えになります。
グッドネーバーズは、井戸や浄水設備・トイレ設置、衛生教育などの水・衛生事業のほか、教育や医療保健など、世界が抱えるさまざまな課題に多角的に取り組むことで、途上国の子どもが貧困の連鎖から抜け出すことができるよう支援しています。本募金によるご寄付は、このような途上国の子どもの環境を改善するための事業に使わせていただきます。
※1,000円で:子どもに学校の制服を提供できます。
※2,000円で:浄水器を一家庭に届けることができます。
※10,000円で:40人のクラス全員に、文房具セットを配ることができます。
※50,000円で:コンクリート製のトイレが1基建設できます。
更新日:2024/03/21
ネパールの小中学校では、生徒が安全な水衛生環境へアクセスできないことが課題となっています。本事業の実施地域であるムグ郡は、標高2,000m以上の山々が連なる山岳地域のため、交通アクセスが悪いことなどを理由に、水衛生設備の供給率が国内でも低い地域のひとつです。同地域では、安全な飲料水を利用できる人々は50%程度(ネパールMultiple Indicator Cluster Survey 2019レポート)にとどまり、トイレなどの衛生施設を利用できる人々の割合は40%未満と低い状況です(ICIMDO 2018報告)。
こうした背景のもと、グッドネーバーズ・ジャパンは2021年3月より、ネパールのカルナリ州ムグ郡において、小中学校における水衛生環境を整備する事業を実施してきました。
本事業では、対象31校において「飲料水供給設備」「男女別バリアフリートイレ」「ゴミ処分設備」を建設し、子どもたちが安心して学校に通い、授業に集中することができる環境を整備をしています。
また、設備の建設だけでなく、持続的に衛生環境を守っていくことができるよう水衛生委員会を組織し、住民主体で維持・管理されていく体制づくりにも力を入れています。
この活動には、必要な環境整備のための予算確保など、地方政府や行政機関の協力が欠かせません。
行政との定期的なミーティングや、設備の視察などを通して、行政や関係者に衛生環境を守るための高い意識を持ってもらえるよう、働きかけを行いながら活動を進めてまいりました。
ネパール・ムグ郡の小中学校における水衛生環境整備の事業は2024年3月で終了となりますが、グッドネーバーズは今後も世界中の人々が、安全な水を使えるように各国で活動に取り組んでまいります。
WHO(世界保健機関)によると、今、世界人口の26%の人々は安全な水を飲むことができない状況にあります。特にサハラ以南アフリカでは、安全に管理された飲み水を手に入れられるのは人口の30%に留まります。また、都市部に比べて農村地域に住む人は、より安全な水へのアクセスが制限される傾向にあります。(WHO 2020)
サハラ以南アフリカのひとつ、モザンビーク共和国のガザ州マサンジェナ郡。
ここには、たくさんの大きなバオバブの木が生えています。バオバブの木は乾燥地帯に自生するため、バオバブが多く生えているという事は、ここが水資源が不足している地域であるという証拠です。
もともと水資源が足りないことに加え、給水施設が整っていないため、遠く離れた水源まで毎日30分以上、地域によっては3時間かけて水くみに行っている人が多数存在します。
そして、時間をかけてたどり着いた水源でも、安全な水が保証されている訳ではありません。ハンドポンプなどの設備があっても、機能が十分でなければ乾期には水が足りなくなりますし、管理が適切にされていなければ、せっかくの設備も破損や老朽化によってきれいな水を供給できなくなってしまいます。また、給水設備自体がなく、洗濯や野外排せつなどで汚れた川やため池の水を飲み水としても使っている地域もあります。
子どもたちを含む住民の命と健康を守るために、安全な水の確保は必要不可欠ですが、同じ国の同じ郡内でも、“水”を取り巻く問題の背景はさまざまです。地理的条件や住民の生活習慣など、その地域に合わせて必要な支援を行うこと、さらに与えるだけの支援ではなく、住民たちが自ら水と衛生について正しく認識し、主体的に環境を改善していけるよう働きかけることが大切だと私たちは考えています。
グッドネーバーズは世界各国での活動を通して775,070人の子どもたちの水・衛生環境を改善しました(2021年実績)。今後も世界各国において、地域の人々とともに“水”という課題に取り組んでまいります。
ザンビアにあるカリエ小学校に通う子どもたちは、学校で喉が渇いても我慢しなければなりませんでした。学校の飲料水タンクの管理が行き届いておらず水質や水量が不十分なため、水を飲むことができなかったからです。
カリエ小学校の水不足は、非常に深刻でした。炎天下の日には、水を飲めなかった子どもたちが勉強中に気を失うこともありました。そのうえ、喉の渇きに耐えかねて水を飲むと、水が非常に汚染されているため、腹痛や下痢などの水系感染症にかかることも少なくありませんでした。
カリエ小学校が抱えていた問題は、飲料水タンクの管理ができていなかったことだけではありませんでした。学校と地域のコミュニティーが同じ水源を使用していたため、どちらが先に飲み水を得るのか、常に地域コミュニティーと摩擦があったのです。そのため、水を得ることがさらに難しくなっていました。
この問題を解決するため、グッドネーバーズ・ザンビアは学校に飲料水設備を設置しました。また、地方自治体と学校がともに水源を活用しながら飲料水問題に関心を持ち、その役割と責任を果たすことを目指すため、地方教育省とグッドネーバーズ・ザンビアが覚書を締結しました。
その結果、カリエ小学校の子どもたちは、喉が渇いたときには設置された飲料水タンクからいつでもきれいな水を飲むことができるようになりました。また、地域コミュニティーとの摩擦も解決することができました。
さらに、グッドネーバーズ・ザンビアは新たにトイレを設置したりカリエ小学校に通う子どもたちを対象に手洗いなどの基本的な衛生教育を行うことを通し、子どもたちが自分自身の健康を守れるよう支援しました。
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グッドネーバーズ・ジャパンは、世界40カ国以上で活動する国際グッドネーバーズ・インターナショナルの一員です。グッドネーバーズは、1996年に国連経済社会理事会(UN ECOSOC)からNGO最高資格である総合協議資格を取得しています。
グッドネーバース・ジャパンは2004年に開設され、現在アジア・アフリカの7カ国で、子ども達が笑顔で安心して暮らせるための支援活動を行っています。
また、2013年より、公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受け、2017年からは新たに国内の子どもの貧困対策に取り組んでいます。
■ビジョン
子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会
■ミッション
国内外のパートナーとともに、貧困および差別の原因や災害・紛争による脅威を取り除く
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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