【ハイチ　ハリケーン・マシュー被災者支援】水・食料・毛布など緊急支援物資を届けます

ジェレミーにて緊急支援物資を配布

ハリケーン・マシューが直撃したカリブ海のハイチの甚大な被害を受け、11月、グッドネーバーズ・ジャパンはハリケーン被害の大きかった南西部グランダンス県で物資配布のため、スタッフ2名をハイチへ派遣しました。

最初の配布地は、これまで政府、国連、NGOからの支援は何も来ていないという、ジェレミー郡第5区チャールズ渓谷です。村までは車を途中で降りて1時間半ほど徒歩で向かいます。

配布物資の内容：
米、豆、トウモロコシ、料理用油、塩、スパイス、スパゲティ、サーモン缶、トマトソース、洗濯石鹸（せっけん）、石鹸（せっけん）、生理用品、歯ブラシ、歯磨き粉

11月24日、21名のボランティアが4時間弱かけて、トレーラー1台に荷揚げをしてくれました。内容は、米12キロを700袋、衛生用品などの入った物資ボックス（11キロ）を700個、料理油（1ガロン）を700本です。
翌日ジェレミーへ向けて首都のハイチ事務所を出発しました。地震やハリケーンの被災経験から、誰もが世界中からの支援が来ていることを知っているので、昼夜問わず外国人が同乗する車両や、援助団体のステッカーが貼ってある車両が襲われる事件が急増しています。今回は地元警察や国連軍に誘導をお願いし、二日間かけて配布地域のジェレミーに到着しました。

南西部は乾季でもスコールが多いため、トレーラーがぬかるみにはまって抜け出せなくなる事態に見舞われましたが、通過中だった他団体の大型トラックの助けを借りて3時間後にようやく抜けだせました。
このように支援物資の輸送には多くの人々の汗と思いが詰まっています。「なんとしても被災者に届けたい」と、グッドネーバーズ・ジャパンスタッフも思いを新たにしました。
11月28日、700世帯を対象とした1回目の物資配布が無事終了。700世帯すべてが物資を受け取り、混乱もなく終えることができました。人々の喜ぶ様子に現地スタッフは安堵（あんど）し、その日はよく眠れたとのことでした。

翌29日には物資配布を行ったティベロン地域の10世帯を訪問し、モニタリングしました。早速配布された食品を調理していたある家族からは、「配布物の内容が、（食料だけでなく）もらえると思っていなかった日用必需品が含まれておりとてもありがたかった」という声をいただきました。