寄付受付開始日:2016/05/04
更新日:2017/05/08
グッドネーバーズ・ジャパンは4月24日より、熊本県阿蘇郡南阿蘇村の災害ボランティアセンターにスタッフ2名を派遣し、ボランティアセンターにおけるコーディネーション業務を担っています。
ボランティアの受け入れ先となっているある福祉施設では、地震後積極的に介護士などの資格を持ったボランティアのほか、入居者の避難に伴う引っ越しや、職員や休園した保育園の子どもを見る保育ボランティアを受け入れました。
「おかげで正規の職員に負担をかけなくてすみました。あのとき、職員に無理をさせていたら、みんな続けられなかったかもしれない。職員自身も被災していますし」。4カ月の赤ちゃんのママでもある副ホーム長の松尾さんは、「ボランティアさんが子どもを見てくれているので、こうして地震の後の対応を取ることができました。本当に感謝しています。」
災害発生時に、被災者や避難所などから受けるニーズとボランティアをマッチングし、ボランティア派遣をコーディネートするのが各地の災害ボランティアセンターです。
通常、地元の社会福祉協議会などで構成されていますが、今回の熊本地震のような大規模災害では、膨大な作業があるにもかかわらず、ボランティアセンターのスタッフ自身も被災者であるうえに、通常業務も引き続き行わなければならないなど、深刻な人手不足に陥いることがあります。
南阿蘇村災害ボランティアセンターも同様で、行政や他県の社会福祉協議会などからの派遣人材は一週間未満で入れ替わってしまうため、長期で常駐する中核人材が必要とされていました。
南阿蘇村災害ボランティアセンターでは、要請のあった避難所や個人宅へボランティアを派遣しています。
災害の復興において、ボランティアの協力はとても重要です。
しかし、多様なニーズに合わせ、ボランティアの方々に、効率的に効果的に活動してもらうためには、活動前の準備や、情報収集・発信、ボランティアおよび被災者とのコミュニケーション、それにともなう細かな調整やアフターフォローがなくてはなりません。
グッドネーバーズ・ジャパンは、東日本大震災において岩手県大槌町などの社会福祉協議会と多くの連携事業を行ってきました。その経験も活かしながら、被災地支援のために活動されるボランティアの皆様が力を発揮し、被災された方が1日も早く日常生活を取り戻せるよう後方支援をしてまいります。
更新日:2017/05/08
グッドネーバーズ・ジャパンは、2016年4月24日より熊本県南阿蘇村でのボランティアセンター運営サポートを中心に、地震の緊急・復興支援を行ってまいりましたが、10月31日をもちまして活動を終了いたしました。
・南阿蘇村ボランティアセンターについて
グッドネーバーズ・ジャパンは熊本県阿蘇郡南阿蘇村のボランティアセンターにスタッフ2名を派遣し、ボランティアセンターにおけるコーディネーション業務を担いました。
4~10月にセンターで受けたニーズとボランティア数
・ボランティアセンターで受けたニーズ件数: 約1500件(避難所・個人住宅など)
・マッチングしたボランティアのべ人数:約8400名
・ニーズに対するボランティアのマッチング率:98.7%
・主なボランティアの活動内容: 支援物資の仕分け、炊き出し、瓦礫(がれき)撤去・運搬、土砂撤去(豪雨災害)、家屋清掃、引っ越しなど
ボランティアが人数的に足りない場合にも、人数分配など調整し午後に2件目として送るなど、ニーズに対して確実にマッチングできるよう工夫しました。
逆に、ボランティアが多く集まってしまった場合には、一件当たりの派遣人数を増やしてその日のうちに完了できるようにしたり、屋根の補修補修に使う土嚢(どのう)袋を作ってもらったりして、ほとんどすべてのニーズに対応することができました(マッチングできなかった事例はほとんどが依頼者からの変更、キャンセルなど)。
南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター(7月までは災害ボランティアセンター)は、同村社会福祉協議会内の一般のボランティアセンターに移行し、グッドネーバーズ・ジャパン撤退後も続けてボランティアニーズの受付、対応は継続する予定です。
今後は、グッドネーバーズ・ジャパンが担っていた常駐の災害対応担当の職員が不在となるため、ニーズが上がり次第ボランティア募集を行うといった体制になります。
これまで熊本の支援のためにご寄付をいただいた多くの皆様、またさまざまな形で活動にご協力いただきましたボランティア・団体・企業の皆様、大変ありがとうございました。
5月の大型連休以降は、避難所の炊き出しや支援物資の仕分けといった作業は落ち着き、個人宅の片づけが主なニーズとなっています。5月21日に清掃のボランティアを依頼した南阿蘇村のあるお宅は、85歳になる女性の一人暮らしでした。
「14日の地震で益城町に住んでいる子どもや孫がうちに避難してきたところに16日の本震が来た。電気の傘とか落ちてきてもう怖かった。
命だけはと思ってみんなで外へ出た。どこをどげしたかわからん。
ひとりだったら真っ暗な中うずくまって一歩も動けんかったかもしれん。」
以前は病気ひとつなかったけれど、避難生活で体調を崩し、肺炎で入院もしました。今は娘さんの家に避難していますが、水が出るようになったら友人のたくさんいるこの南阿蘇で暮らしたいのが本音だそうです。
「震災直後は何もかも落っこちていたけど、ここ数日孫達が片付けに来てくれて今日はボランティアも来てくれてだいぶ片付いた。皆さん仕事もある中来てくれて本当にありがたい。」最後には笑顔も見せてくれました。
南阿蘇村では、阿蘇大橋という国道の橋が崩落した影響で、大分県側にある地区が被害が大きいにもかかわらず支援が届きにくくなっていました。
そこで災害ボランティアセンターでは、立野地区にサテライトを設置し、橋の先にある地域のニーズ調査やボランティア派遣を独立して行っています。立野サテライトでは県外からもボランティアを募集し、被災者の生活再建を支援しています。
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