コロナ禍で困窮する遺児家庭への支援を
親を亡くした子どもの進学を支える「あしなが奨学金」
寄付受付開始日:2007/03/06
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寄付受付開始日:2007/03/06
更新日:2021/03/22
現在、多くの遺児家庭が、コロナによる休業、シフト減、雇止めなどの影響で厳しい状況に置かれています。
2020年に奨学生および保護者を対象に実施した調査には、「1日1食で耐えています」「最後に頼るものは私の生命保険です」などの悲痛な声が寄せられました。
こうした遺児家庭の窮状を受けて、本会は全奨学生に対して2度の緊急支援金の給付を行いました。
「春の緊急支援について」
「年越し緊急支援について」
さらに、1970年から50年間、毎年春と秋に街頭に立ち、遺児の進学支援のためのご寄付の呼びかけを行ってきた「あしなが学生募金」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2回連続で中止となりました。コロナ禍の長期化のため、今春の目途もたっていません。
募金に参加する遺児学生やボランティア、ご寄付者の方の安全を優先した結果ではありますが、街頭募金活動ができないことで、これから先、奨学金のもととなる資金が大幅に不足することが懸念されます。
今後も遺児たちの進学のチャンスを絶やさず、支援を続けていくために、皆様のお力をお貸しください。
遺児家庭の現状
病気、災害、自死(自殺)などが原因で、親を亡くした子どもたち。
障がいなどで親が働けない家庭の子どもたち。
彼ら、彼女らの家庭の平均月収は、一般世帯平均の半分以下しかありません。
「パートで働くお母さんに、これ以上負担をかけられない……」
そんな思いから進学を諦めようとしている子どもたちにとって、未来を切り開く助けになるのが、「あしなが奨学金」です。
あしなが奨学金とは
高校・大学・専門学校などへの進学を希望する遺児のために、「返還不要の給付型」+「無利子の貸与型」を組み合わせた奨学金を出しています。
給付型奨学金には、「生活のためのアルバイトを減らし、勉強や読書、友達づくりに時間を使ってほしい」という願いが込められています。
下の手紙は、ある奨学生が高校卒業時に、あしながさん(本会へのご寄付者)にあてて書いた感謝礼状です。ご寄付をしてくださる方の存在は、遺児にとって精神的にも強い支えになっています。
みなさまのご支援ご協力をお願い申し上げます。
Yahoo!ネット募金を通じていただいたお金は、全額を国内遺児の教育支援事業に使わせていただきます。
支援の対象となるのは、全国の病気、災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもと、親が障がいなどで働けない家庭の子どもです。
2020年4月現在の本会の奨学生は7,777名。入学一時金や進学支度一時金を含む奨学金は、すべて皆様からのご寄付によって支えられています。
子どもたちの「学びたい」という思いをこれからも応援し続けるために、ご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
#新型コロナウイルス緊急支援
#新型コロナウイルス支援_子ども
更新日:2021/03/22
コロナ禍の影響調査を実施。3分の1の遺児世帯で収入減
あしなが育英会は長引くコロナ禍における遺児家庭の実態を把握するため、10月23日から11月5日にかけて本会の高校・大学奨学生全員とその保護者(計11,789人)を対象にオンライン調査を実施しました。
調査結果によると、あしなが奨学生の保護者2,877人うちおよそ3分の1が「コロナ禍によって収入減に見舞われた」と回答しました。また、アンケートの自由記述欄には、コロナ禍での高校奨学生、大学奨学生、保護者からの悲痛な現実を訴える声が溢れていました。その一部をご紹介します。
<保護者>
「農家から破棄する野菜をもらい、腐っていないところを探して食べました」
「友達もできず、トラブル続きのオンライン授業に絶望する子どもを支えられません」
「疲れ切って、食事もしっかり取れず睡眠も十分取れず痩せていく子を支えたいと思いながら、できる事はあまりない」
<高校奨学生>
「進学するためのお金をアルバイトで稼げない。また、家計を助ける事も出来なくて、おなか空いている」
「困っている事が多すぎてヤバい。パニック発作で死にたくなる」
<大学奨学生>
「現金がなく、クレジットカードを使ってお金を前借りしてしまい翌月、クレジットカードの支払いでまた現金がなくなるというループになっている。服や食べ物が買えず、1日食べない日があったり少ない服を何度も着回しをしたりしている。」
「進学できていることはとても嬉しく思っていますが、卒業できなかったらなんの意味もなく親に負担をかけただけという結果になります。アルバイトで得られる金額も減り、このままでは退学という道を選ばざるを得ません。」
今回の調査結果により、遺児家庭がすでに経済的に限界に近い状態にあり、精神的にも追い詰められているという現実です。
あしなが育英会は窮状にある遺児家庭を支援するため、2020年4月には1人15万円、12月には20万円の給付金を、それぞれ7000人を超える全奨学生に対して支給いたしました。本会の奨学金積立資金を取り崩す覚悟で挑みましたが、数多くの報道のおかげもあり個人・法人から予想を上回る多くのご寄付をいただきました。改めまして、役職員一同、心より御礼申し上げます。
しかしながら、今現在も続くコロナ禍の影響は想定以上に大きく、遺児家庭の状況はますます厳しいものになっています。2020年の「あしなが学生募金」街頭活動は春・秋ともに中止となり、今春の開催も目途がたっていません。
オンライン募金キャンペーン「あしながグローバル100チャレンジ」を実施
あしながの奨学生たちは、過去50年間、春と夏に街頭に立ち、寄付を呼びかけてきました。コロナ禍によって街頭募金が中止となり、街に立てなくなった奨学生たちが「街がダメなら、ネットで寄付を呼びかけよう」とオンライン募金キャンペーン「あしながグローバル100チャレンジ」を企画しました。
2020年4月~7月の第1弾キャンペーンでは、延べ981名のご支援者から1,200万円を超えるご寄付を、2020年11月~2021年2月の第2弾キャンペーンでは延べ941名のご支援者から1,100万を超えるご寄付をいただきました。また、ファンドレイザーとして102組の方に一緒にご寄付を呼び掛けていただきました。皆様のご理解とご支援、本当にありがとうございました。
オンライン募金キャンペーンに関する詳細はこちらからご覧いただけます。
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病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障害などで親が働けない家庭の子どもたちを奨学金、教育支援、心のケアで支える民間非営利団体です。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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