• 重度の脱水症状の少年を手当てする日赤看護師

  • 概要
  • 活動情報 2017年10月06日 更新

バングラデシュ南部で避難民(*1)が50万人を超えた。
日赤国際医療チーム始動します。

2017年8月25日以来、ミャンマー西部のラカイン州より大量の避難民が国境を越えてバングラデシュに逃れてきています。その数は現在50万人(*2)を超えており、多くは暴力から逃れるために着の身着のまま避難しています。

モイナゴナ避難民キャンプ

バングラデシュ南部の町コックスバザール周辺には、多くの避難民キャンプがあり、逃れてきた人々は竹とビニールシートで雨風をしのいでますが、トイレや体を洗える場所は圧倒的に不足しており、衛生状態は非常に悪くなっています。

また、避難民の60パーセント以上は子供と女性であり、水不足による脱水状態、食料の配給が十分に行き渡らず栄養失調が多くみられます。さらに、雨期で悪天候の中をずぶぬれになりながら避難した母親と子供たちの中には、肺炎になってしまう幼児もおり、十分な医療サービスが得られない場所では命を落としかねません。

食料配給は時に混乱状態に(C)IFRC/Michael Drost-Hansen

このような状況のもと、バングラデシュ赤新月社(*3)が避難民への支援活動を開始しましたが、増え続けるニーズに対応するため、国際赤十字を通して各国赤十字社に支援を要請しました。日本赤十字社はこれに応じ、9月16日に調査チームを派遣し、27日には医療チームが活動を開始しました。

日赤チームによる活動の様子

現在、日赤医療チームはハキムパラという避難民キャンプで、バングラデシュ赤新月社と共に巡回診療を実施しています。今後は、皆様からのご支援をもとに、この活動のさらなる効率化に加え、事態の長期化に備え機能拡大を目的とした固定型医療サービスの提供も視野に入れて取り組んでまいります。

*1:国際赤十字では、政治的・民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し「ロヒンギャ」という表現を使用しないこととしています
*2:9月29日国連発表
*3:イスラム圏の国では、赤十字の代わりに赤新月を用います

日赤医療チーム ダイジェスト

日本赤十字社の活動状況を適時報告いたします。

【2017.10.05】
日赤調査チームは現地にある避難民キャンプ数か所をまわり、医療ニーズが高く、また巡回診療や診療所開設が可能な場所を調査しました。

日赤現地調査隊による一次調査

日赤の緊急救援用資機材は総量18トン以上になります。今回はドバイにある日赤倉庫からチャーター便で到着。

日赤の活動資機材が到着

続々と到着する避難民に対して、キャンプは広がり続けています。大きなキャンプは東京ドーム15個分以上になっています。

拡大を続ける難民キャンプ

巡回診療や小さなクリニックでは対応できない重症患者は、コックスバザールにある病院に転送されます。日赤看護師も今後の展開を考慮して、この病院を調査しました。

地元の病院でも調査を実施した

今後も更新予定です。
みなさまのご支援で活動が支えられております。引き続き、日赤の活動ご支援をお願い致します。

寄付金の使いみち

基本的な医療サービスを受けられず苦しんでいる避難民のための巡回診療をはじめ、固定型診療所による医療提供や赤十字・赤新月社の活動を支える資金援助等で大切に活用させていただきます。

参考
〇医療活動費用(医薬品、車両、通信費、活動全般/班)
 2000万円~
〇国際赤十字・赤新月社連盟が各支援団体に要請しているバングラデシュ南部避難民救援事業に必要な費用
 13億円~

日本赤十字社Facebook
日本赤十字社Twitter
日本赤十字社ホームページ