シリア難民・パレスチナ難民、中東地域で苦しんでいる方を救おう
(日本赤十字社)

寄付受付開始日:2015/09/11

  • 領収書なし
[シリア難民・パレスチナ難民、中東地域で苦しんでいる方を救おう (日本赤十字社)]の画像
子ども向けに衛生に関する啓発活動を行うイエメン赤新月社のボランティア(C)YRCS/Allawi Alhadadi

日本赤十字社

プロジェクト概要

更新日:2024/05/27

中東地域の紛争、災害、病気で苦しんでいる人へご支援を!

中東地域では散発的な武力衝突など、度重なる人道危機によって多くの難民・避難民が発生しています。難民・避難民の多くは衛生的な水や基礎的社会インフラ・医療サービスへのアクセスに制限のある中で暮らしており、支援を必要としています。情勢が刻々と変化する中、避難先から次なる避難先への移動を強いられる人々も少なくありません。

例えば2010年以降に中東各国で起こった「アラブの春」と呼ばれる民主化運動はシリアにもおよび内戦へと発展しました。レバノンやトルコ、ヨルダンなど周辺国へ逃れた人々は10年以上も厳しい生活を強いられています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2024年2月時点で、国外に避難するシリア難民は505万人、シリア国内の避難民は720万人にも上り、将来の見えない不安から大きな危険を冒して欧州などへ移動する人たちもいます。

また、中東地域はパレスチナ/イスラエルの歴史的な問題も抱えており、パレスチナの人々は75年・4世代にわたって、それぞれの住む国・地域で厳しい生活を強いられています。UNRWAによると2023年時点で593万人の登録難民があり、その家族も含めるとさらに多くの人々が周辺国や地域で不安定な身分や社会的地位の中、懸命に生活を送っています。2023年10月7日以降のイスラエルとガザの間の武力衝突の激化により、さらに多くの人々が悲しみ・苦しみの中過ごすことを余儀なくされており、人道状況の改善は急務です。

イスラエル・ガザ人道危機:現地の様子および赤十字の活動の様子

イスラエル・ガザ人道危機救援活動実績

※本ページで募集するご寄付は、イスラエル・ガザ人道危機救援活動ではなく平時の活動(本ページ活動情報参照)に使われるものです。

混乱の続く中東地域に対して、日本赤十字社は人々の苦難を少しでも和らげるため、2015年4月から、国際赤十字や各国赤十字・赤新月社とともに、現地の人々に必要な支援を届ける事業を行っています。同年より日赤中東地域代表部をレバノンの首都ベイルートに設置し、現地のニーズの把握、事業実施、各組織との協力関係構築に努めています。

※本プロジェクトは、2023年5月に以下のプロジェクトタイトルより変更しています。

(変更前)
シリア難民を救おう!(日本赤十字社)

なお、変更したタイミング以前より継続寄付を選択いただいている寄付者の皆さまには、2023年6月より新しいプロジェクトタイトルにて寄付の決済がなされます。ご了承ください。

寄付金の使いみち

シリア危機やパレスチナ/イスラエル問題により被害を受けた人々など、中東地域で苦しむ人々のために行う、赤十字・赤新月社の支援活動で大切に活用させていただきます。

シリアやパレスチナおよび中東地域における赤十字支援活動報告はこちら
※具体的な活用例については、活動情報でもご確認いただけます。

"#世界難民の日"

活動情報

更新日:2024/05/27

◆レバノンの診療所の運営能力向上(レバノン赤十字社と日本赤十字社)
レバノン国内にはシリアから逃れてきた難民が暮らす地域も点在しています。昨今の経済危機により医薬品など生活必需品の高騰などが著しいレバノンでは、難民にもホストコミュニティーの人々にも深刻な影響が出ています。レバノン赤十字社は国内で診療所を運営し、困窮した暮らしを送る人々の健康の最後の砦(とりで)となれるよう活動しており、日本赤十字社はその後押しをしています。

診療所の利用者である住民のMarwa(マルワ)さんは、「レバノンでは経済危機の影響で医薬品が高騰しており、自分で購入するのが日に日に難しくなっています。こちらの診療所では必要な薬について無償で処方してもらえ、大変感謝しています」と話してくれました。

診療所の利用者である住民のMarwa(マルワ)さん[左]とレバノン赤十字社のスタッフ[右]。

◆レバノンの病院での医療技術支援(パレスチナ赤新月社と日本赤十字社)
レバノンにはパレスチナ難民キャンプが点在しています。難民キャンプ内ではパレスチナ赤新月社が病院を運営しており、パレスチナ難民や地域住民に対して医療サービスを提供しています。

レバノン国内の難民キャンプで生活するパレスチナ人は、キャンプ内の自治こそ与えられていますが、国籍、市民権、財産権は付与されておらず、キャンプ内には医学系の大学もありません。過去には医学系大学への海外留学制度の支援もありましたが、20年ほど前にそれも無くなり、新たな医療者の確保や医療技術の更新が難しい状況です。日本赤十字社では医師・看護師を派遣し、「医療の質の向上」のために現地の病院スタッフと活動しています。

エコーの使用方法について現地医師と確認する日赤医師

◆ガザ地区の病院での医療技術支援(パレスチナ赤新月社と日本赤十字社)
2007年以降、ガザ地区では住民の地区外への厳しい移動制限がとられています。そのため医師や看護師は、地区の外に出て新しい知識を得たり技術の向上を図る機会が限られています。

そこで日赤は現地に日本人医療職を派遣して医療サービスの向上のために、パレスチナ赤新月社が運営する病院を支援してきました。コロナ禍でもオンラインにより支援を継続してきましたが、2023年7月より医師・看護師の派遣を再開し、看護実践能力の向上・新生児ケアの強化に取り組んでいます。

※パレスチナ赤新月社との事業についてはレバノン・ガザ共に、地域の情勢の変化に伴い事業を一時中断しています。

看護実践能力の向上のために現地スタッフと確認する日赤看護師
NICUで新生児ケアの手法について確認する日赤助産師

◆シリアでの巡回診療支援 ~へき地の人々にも健康を~(国際赤十字)
シリアでは紛争により、病院の建物が損壊するなど、医療インフラにも大きな影響が及んでいます。特に農村部では、以前から医療施設の数が限られており、病気になっても十分な治療を受けることができない地域もありました。シリア赤新月社は巡回診療チームを送り、へき地の人々の健康を守る活動を行っており、国際赤十字もその活動を支援しています。2023年2月のトルコ・シリア地震では発災直後からこの巡回診療チームが被災者への医療サービスを提供しました。

シリア赤新月社の巡回診療車と診察を待つ被災者

◆シリアでの給水支援 ~いのちの水を~(国際赤十字)
紛争により、多くのインフラが破壊されてしまったシリアでは、水道管や上下水処理施設が動かなくなってしまった場所も多くあります。まだ戦闘状態にある場合は、人々が水をくめるよう井戸を堀り、戦闘が落ち着くと、破壊されたインフラを整備しながら、人々の生活がいち早く戻るように努めます。また、避難所などでは、貯水タンクやペットボトルの飲料水を配布し、生きていくのに欠かせない水を届けています。

避難所でお皿洗いを手伝う子どもたち(C)IFRC

◆シリアでのこころのケア~明日を生きる希望を~(国際赤十字)
多くの人々が、爆撃で破壊された街や目の前で傷ついた人々など、衝撃的な場面を見てこころに傷を負っています。長きにわたる紛争状態や昨今のトルコ・シリア地震からも先の見えない不安が募っています。こころが疲労困憊(こんぱい)してしまうのを防ぐため、悩みを聞いたり、楽しいゲームを行ったりして、ストレスを軽減できるようなケアをしています。心理的な治療が必要な人々には、専門家を紹介しています。

ダマスカス郊外の避難所でこころのケアを受ける子どもたち(C)ノルウェー赤十字社

中東地域では、現在も政情不安や武力衝突、混乱が続いており、支援のさらなる拡大が必要です。皆さまからの温かいご支援お願いいたします。

活動内容についてはこちらからもご覧いただけます。
中東人道危機救援

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プロジェクトオーナー

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日本赤十字社

日本赤十字社は、1877年(明治10年)に設立された博愛社がその前身となっています。その後、1886年(明治19年)に日本政府がジュネーブ条約に加入したことに伴って、翌1887年(明治20年)に名称を日本赤十字社と改称しました。

「わたしたちは、苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、

人間のいのちと健康、尊厳を守ります。」という使命のもと、「人道の実現」を達成するために、世界中の赤十字が共有する7つの基本原則に従って活動しています。

この団体に関連するプロジェクトはこちら

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